ビットコインのハードフォークはいつ起きるのか?

ビットコインのハードフォーク騒動が日に日に拡大し相場は混乱気味、多くのメディアではハードフォークについて詳しく解説をしているが市場では、

「ハードフォークが起きた場合は価格が下落する」という言葉だけが一人歩きをして、価格に大きな影響を与えている状態だ。

今回は「ビットコインのハードフォークはいつ起きるのか?」という最もユーザーが気になっている質問に答えながら、

「ハードフォークが起きるとどうなるのか?」
「そもそもハードフォーク騒動の原因は?」
「ハードフォークが起きた場合、なぜ価格は下落するのか?」

などの質問にも答えていきたいと思う。

この記事を読んでいただいた方が、ハードフォークを論理的に理解し、市場の噂に流されず、安心できるような記事になれば幸いである。

そもそもハードフォークを実行するとどうなるか?

ビットコインでハードフォークが行われた場合、それと同じ量の「 Bitcoin ( BTC )」と「Bitcoin Unlimited( BTU )」が配布されることになる。

単純な式に表せば「 1BTC= 1BTC + 1BTU 」となる。

例えば、現在 10BTC を持っている人は「 10BTC 」と「 10BTU 」と 2つの通貨を同量持つことになる。

この一連の流れは自動的に行われ、今ビットコインを持っているユーザー全員に同じ現象が起きる。

もちろん、持っている通貨量が倍になることは喜ぶべきことだが「持っている通貨量が 2倍になったラッキー」で終わらないことが問題なのである。

単純に考えれば「 1BTC = 1BTC + 1BTU 」なので「理論的には価格は半分」になる。

しかし、ここに市場が絡んでくるのでその時のビットコイン価格や市場トレンドがどちらに傾いているか、どちらを支持するユーザーが多いか、などの影響を強く受ける。

1BTC( 10万円)= 1BTC( 5万円) + 1BTU( 5万円)になれば良いが、

1BTC( 7万円)+ 1BTU( 7万円)で合計 14万円となる場合もあれば、1BTC( 3万円) + 1BTU( 3万円)で 6万円になる可能性もある。

こればかりは実際にハードフォークが起きてみないことには誰にも結果が分からない。

とりあえずの予測ではあるが、BITFINEX はビットコインハードフォーク時の価格を表示している。

この文章を書いている時は、BTC= 700ドル、BTU= 222ドルとなっており、Bitcoin core の方が高値になっている。

しかし、この価格もあくまで「予想」であり、市場に出れば大きく価格変動がある可能性の方が高い。

ハードフォークはいつ起きるのか?

ビットコインは誕生から今まで、ひと繋がりのブロックチェーンを続けてきた。

ハードフォークとはこのブロックチェーンが、「フォークする(分岐する)」ことを意味する。

現在まで続いているブロックチェーンを「ビットコインのブロックチェーン」と呼び、分岐した、新しいブロックチェーンを「ビットコインアンリミテッドのブロックチェーン」と呼ぶことになる。

結論から言えば「ブロックチェーンを分岐したら」ハードフォーク完了である。

そして、そのタイミングは「 Bitcoin Unlimited 開発陣が決める。」

そもそもハードフォークは「いつ実行しても良い」という前提がある。

ハードフォークを行うには、一定の基準などがまったく設定されていないため、極論「今日から Bitcoin Unlimited を運営します。」と開発者は宣言をしても良い。

しかし、それを行わないのは「ハードフォーク理想の状態」があるからだ。

ハードフォーク理想の状況とは?

Bitcoin Unlimited が理想的なハードフォークを行う場合、「 80%のハッシュパワー」を得ているのが理想の状態だと言われている。

ハッシュパワーとは「計算力」に近い意味合いでここでは使われている。

別の言葉で表現するなら「マイニング計算速度(ハッシュレート)」の「総量」という意味だ。

ビットコインのブロックを作るためには「データを処理するためにマシンによる計算」が必要になる。

このブロックを作るために計算する過程をマイニングと読んでいる。

そして、マイニング報酬を高確率で獲得するためには計算量が大きければ良い。

この計算量が大きければ大きいほど「強いマイナー企業」と呼ばれる。

Bitcoin Unlimited を推奨している世界一のマイナー企業「 Antpool 」は、計算量が世界一の企業だとも言い換えられる。

現在、Bitcoin Unlimited のハッシュパワーは全体の 4割を占めており、これが 8割になるのが理想の状況だと言われている。

ユーザーにとってのハードフォークはいつか?

ただし最初に話した通り、ハードフォークは「いつ実行しても良い」ものであり、ハッシュパワーが多い少ないの理想論はあまり意味がないと思われる。

より具体的なハードフォーク実行のタイミングは「各取引所が Bitcoin Unlimited を認めた時」だと考えられる。

最終的にビットコインを持つユーザーは、取引所でビットコインを扱い、取引所が決めた価格で市場が動いている。

なので取引所「価値を認めない」ならば、その通貨は「無価値」になるので、ユーザーにとって価値がない通貨を持っていても意味がない。

なので、ビットコインハードフォークがいつ行われるのかは「各取引所が認めた後」に正式に発表される可能性が最も高い。

ちなみに、各取引所は現在 Bitcoin Unlimited を通貨として認めていない。

その理由は先日の取引所連盟の発表で話されているが、各取引所は「 Bitcoin Unlimited がリプレイ攻撃の対策を行わない限り取り扱わない。」としている。

リプレイ攻撃とは?

リプレイ攻撃とは、イーサリアムのハードフォーク時に問題になった問題で、「 2通貨の識別」ができないことで起きる問題である。

簡単に言えば「どちらも 1種類のビットコインとして扱われる問題」のことだ。

取引所で、Bitcoin core と Bitcoin Unlimited の2つの通貨の識別ができないと「どちらもワンセットで取引が行われる。」恐れがある。

例えば、ビットコインリプレイ攻撃対策ができている取引所Aとできていない取引所Bがあるとする。

取引所AからBへ「 1BTCの送金」を行う。すると取引所Bでは「 1BTC + 1BTU 」が生まれることになる。

この取引所Bの 1BTCをまた取引所Aに戻し、再度取引所Bに送金すると、また「 1BTC + 1BTU 」が生まれる。

「取引所A(BTC)」→「取引所B(BTC/BTU)」→「取引所A(BTC)」以上のやりとりを繰り返せば、BTUを永遠に増やすことができる。

このような事態が起きれば、ビットコインその物の信用が無くなってしまう恐れがあり、最悪の場合価値が暴落する可能性がある。

だからこそ、各取引所は「リプレイ攻撃対策をしない限り Bitcoin Unlimited を取り扱わない。」=「ユーザーの安全が保障されて初めて取り扱う」と発表したのだと考えられる。

金融庁の発表も注目すべきポイント

システムや取引所対策が完了したとしても、最終的に「金融庁の許可」が必要である。

現在、金融庁から Bitcoin Unlimited の許可に関する発表は出ていない。

恐らく各取引所が「安全だ」と判断した後に、許可が下りる可能性が高い。

なので、取引所が金融庁が Bitcoin Unlimited を仮想通貨として許可をしたという報道もチェックしておいた方が良いだろう。

ビットコインのハードフォークはいつ起きるのか?まとめ

以上のことからビットコインのハードフォークがいつ行われるのかは誰にも予測はできない。

しかし、今回の話をまとめて考えれば、ビットコインのハードフォークがいつ起きるのかは、

・Bitcoin Unlimited のハッシュパワー
・各取引所のリプレイ対策
・金融庁の許可の発表

の 3つが主な指標になるのではないかと考えられる。

特に各取引所が「 Bitcoin Unlimited リプレイ対策完了」の報道があれば、それは「ハードフォーク間近」のニュースと捉えられる。

どちらにしても、ビットコインのハードフォークはビットコインシステムの破綻や価値が完全に無くなるといった問題ではないので、そこまで敏感になる必要性はないと考えられる。

どうしても心配なら一度売却をするか、ハードウォレットに保管して騒動が沈静化するまでビットコインを保有しておけば十分な対策になる。

現在のビットコインの下落は、リスクを回避するために上記の「売却」が行われているからであり、そのために保有するビットコインを円に変えておくのもリスク回避の賢い選択である。

ハードフォク問題についての関連記事は他にもあるので同時にチェックをしておくと良いだろう。

「ビットコインハードフォーク問題後に価格は下落するのか?」

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