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FTXハッキング事件のハッカーに動き「巨額のイーサリアム」が移動

2022年以来初めてのETH移動

2022年11月に経営破綻した暗号資産取引所「FTX」のハッキングで盗まれていた暗号資産の大部分が、プライバシー保護機能を備えた「Railgun」や「Thorchain」と呼ばれるブリッジを介して移動されたことが明らかになりました。

FTXと同社の関連会社は2022年11月に破産申請していましたが、その数時間後にはFTXに対するハッキング攻撃で6億ドル(約900億円)相当の暗号資産が何者かに盗まれていました。

盗まれた暗号資産の一部は「FTX Exploiter」とラベル付けされたウォレットに保管されていましたが、ブロックチェーン分析企業の「Arkham」は2023年9月30日に『3億ドル(約450億円)相当以上の暗号資産を保有していたFTXハッカーが2022年以来初めてETHを移動させた』と報告しています。

速報:3億ドル相当以上の資産を保有するFTXハッカーが、2022年以来初めてETHを移動させました。

これまでに合計約800万ドル相当が「RailGun」と「Thorchain」経由で移動されました。

資金の流れを可視化したArkham Tracerは以下からご覧いただけます。

30日時点では合計800万ドル(約12億円)相当以上のETHが「RailGun」と「Thorchain」経由で移動されたと報告されていましたが、その後も同ウォレットからのETH送金は続いており、1,250 ETH〜7,500 ETHの送金が続けて行われています。

Arkhamで公開されているデータによると、30日以降に送金されたETHの合計数量は「37,500 ETH」となっています。記事執筆時点の日本円価格で換算するとこれは約94億円に相当します。

今回送金されたETHは巨額であるため、一部ではイーサリアムへの売り圧力を懸念する意見も出ています。

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