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「ビットコイン現物ETFは最も中央集権的」元SEC関係者が警告

「現物ETF承認はいいことではない」との考え

仮想通貨業界では現物ビットコインETFの承認に期待が高まっていますが、米証券取引委員会(SEC)執行部の元弁護士であるジョン・リード・スターク氏は「現物ビットコインETFの承認はいいことではない」との考えを語っています。

同氏は2023年12月26日に投稿した長文ポストの中でこの考えを語っており、『ビットコイン現物ETFというアイデア自体が非常にばかばかしいものである』とも述べています。

ビットコイン現物ETFをばかばかしいとする理由としては「ビットコイン現物ETFが非常に中央集権的であること」が挙げられており、『ビットコイン現物ETFはウォール街で手数料をむしり取る投資詐欺をまた生み出すだけでなく、おそらく仮想通貨において最も中央集権的な仕掛けでもある』と説明されています。

最後に「ビットコイン現物ETFが承認されることがいいことなのかどうか」についてですが、私は見解はそうではありません。

実際、ビットコイン現物ETFというアイデア自体が笑止千万なコンセプトであることに変わりはありません。これはウォール街で手数料をむしり取る壮大な投資詐欺をまた生み出すことになるだけでなく、おそらく最も中央集権的な暗号資産の仕掛けでもあるためです。

この公理に並々ならぬ皮肉を感じるのは私だけでしょうか?

現物ETFに関する警告は他の著名人からも

ビットコイン現物ETFに関する警告を語っているのはジョン・リード・スターク氏だけではなく、これまでにはアメリカ国家安全保障局による大規模な個人情報収集を告発したことで知られる元CIA職員のエドワード・スノーデン氏や、暗号資産取引所BitMEXの共同創業者であるアーサー・ヘイズ氏も同様の警告を発しています。

エドワード・スノーデン氏は今年10月に開催されたイベントの中で『現物ETFは一種の従属で、飼い慣らす過程の一環であるため、ETFで価格が変動するのは望ましいことではない』と説明した上で『それよりも根本的なことに目を向ける必要がある』と指摘していました。

また、アーサー・ヘイズ氏は先日公開されたブログ記事の中で『ETFの極端な成功はBTCを破壊する』と警告しており、『ビットコインは資金移動が行われるからこそ存在する人類史上初の金融資産である』との説明を行っています。

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