ビットコイン、売却するつもりはない
ビットコイン(BTC)を購入し続けていることでも知られるMicroStrategy(マイクロストラテジー)の創業者マイケル・セイラー氏は、2024年2月21日に公開されたBloombergとのインタビューの中で「ビットコインを売却する計画はない」ということを明かしました。
MicroStrategy(マイクロストラテジー)は、巨額のBTCを定期的に購入し続けている米国のビジネスインテリジェンスソフト企業であり、記事執筆時点では約1兆4,800億円に相当する「約190,000 BTC」を保有しています。
同社が保有するビットコインを売却した場合には、ビットコイン市場に大きな売り圧力がかかることになると予想されますが、マイケル・セイラー氏は今後もビットコインを長期的に購入し続ける方針を語っています。
現物ビットコインETFの影響について
今回のインタビューでは「現物ビットコインETFの登場で競争が激化したことによって、MicroStrategyのビットコイン購入は難しくなったのではないか?」という質問も行われています。
しかし、セイラー氏は「マクロストラテジーはビットコインのためにレバレッジを効かせたオペレーティング戦略を採用している」と一蹴しており、ビットコインETFではとても良い循環が生まれていると評価しています。
同氏は「現物ビットコインETFは機関投資家がビットコイン経済圏に参加するための扉を開いた」と述べており、「現物ETFの需要はマイナーからの供給量をはるかに上回っていて、場合には毎日の需要が供給の8倍から10倍に達することもある」と説明しています。
ビットコインは出口戦略で、最強の資産
ビットコインの売却予定に関する質問に対しては『そこで利益を上げることに意味はあるのか?』と返した上で、『私は高値でも永遠に買い続けるつもりだ』と回答されています。
実際にマイクロストラテジーは2021年の価格高騰時にもBTCを購入し続けていて、2022年にBTC価格が暴落した後にも保有BTCを売却することなく購入・保有し続けています。
『ビットコインは出口戦略で、最強の資産だ』と語るセイラー氏は、今回のインタビューの中でビットコインについて次のように語っています。
ビットコインは1兆ドル規模の資産クラスとして登場し、「Apple、Google、Microsoft」などに名前を連ねています。ビットコインと”素晴らしい7人”の違いは、ビットコインが資産クラスであるということです。ビットコインは企業ではありません。
これらの企業の資本構造には、10兆ドルまたは100兆ドル相当の資本を保持するための十分な余地がありません。なので、ビットコインは金と競合しています。金は10倍です。現在それはS&P指数と競合し、不動産と競合しています。保有価値としての資産クラスで100兆ドル以上です。
そのため、我々は資本がこれらの資産クラスからビットコインに流れ続けると考えています。なぜなら、ビットコインはそれらの資産クラスよりも技術的に優れているからです。そして、それが事実である場合、勝者を売って敗者を買う理由はありません。
BTC関連の注目記事はこちら