世界的流動性プロバイダーの「GSR」と提携
カルダノ(Cardano/ADA)の公式商業化部門であるEMURGO(エマーゴ)は2024年5月7日に、世界的な仮想通貨取引会社・流動性プロバイダーである「GSR」と提携したことを発表しました。
GSRは、2013年に設立された10年以上の経験を有する仮想通貨取引会社・流動性プロバイダーであり、店頭取引・デリバティブ・マーケットメイクなどのサービスを展開している他、トークン発行会社・機関投資家・マイナー・主要取引所とも提携しています。
また、GSRのシンガポール子会社である「GSR Markets」は、シンガポール金融管理局(MAS)からデジタル決済トークンサービス(DPT)のライセンスを取得した初めてのデジタル資産マーケットメーカーでもあります。
デジタル決済トークンサービス(DPT)とは、シンガポールにおける暗号資産の呼び名である「デジタル決済トークン」の売買を企業に許可するもので、取引所が使用するライセンスでもあります。
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流動性・投資・相互運用性・教育分野などで協力
今回の提携は、カルダノブロックチェーンのエコシステムを強化することを目的としたもので、GSRのサービスとカルダノエコシステムを繋ぐことによって以下のようなことを実現すると説明されています。
- Cardanoエコシステム内の流動性向上に向けたマーケットメイク
- Cardanoプロジェクトにおけるベンチャー投資機会の特定
- Cardanoプロジェクトにおけるユーザー間の相互運用性向上
- Cardanoの教育関連イニシアチブを共同で促進
これらの取り組みは、カルダノエコシステムの継続的な成長をサポートするもので、開発者・企業・ユーザー・その他関係者の参加を促し、ブロックチェーンプラットフォームとしてのカルダノの認知度をさらに高めることができると期待されています。
EMURGOのCEOである児玉健氏と、GSRのEMEA(欧州・中東・アフリカ地域)担当ビジネス開発責任者であるCJ Fong氏は、今回の提携について次のようにコメントしています。
【EMURGO:児玉健氏】
仮想通貨業界で最大規模のマーケットメーカーの1社である「GSR」と協力して、カルダノエコシステムの成長をサポートできることを楽しみにしています。GSRの豊富な経験・専門知識・深いリソースによって、カルダノの開発者やプロジェクトは潜在的なWeb3ユーザー向けにWeb3製品を開発・拡張できるようになり、カルダノエコシステムがさらに強固なものになるでしょう。
【GSR:CJ Fong氏】
エコシステムの拡大を続けるEMURGOチームと協力できることを非常に嬉しく思います。カルダノコミュニティにおけるユニークな投資機会と教育イニシアチブを通じて、次の成長段階をサポートできることを楽しみにしています。
EMURGOやカルダノ財団はここ最近で大手企業などとの提携関係を急速に拡大しており、最近では中国の大手通信機器メーカー「Huawei」のクラウドサービスである「Huawei Cloud」と提携したことなども報告されています。
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(EMURGO発表)