ビットコイン現物ETFを発行していることでも知られる米大手資産運用会社BlackRock(ブラックロック)のラリー・フィンクCEOは「ビットコイン(BTC)は恐怖を感じたときに投資する商品である」との考えを示しました。
今回の発言は2024年7月15日に公開されたCNBCのインタビューの中で語られたもので、ラリー・フィンク氏がこの数年間でビットコインに対する考え方を改めたことも説明されています。
同氏は元々ビットコインに対して懐疑的だったものの、その後ビットコインについて学んだ後に「5年前の自分の意見は間違っていた」と気づいたとのことです。
フィンク氏は現在、ビットコインは合法的な金融商品であると信じているとのことで「誤用がないわけではないが、ビットコインは相関性のないリターンを提供する正当な金融商品だ」と語っています。
ご存知のように私は懐疑的でしたが、ビットコインについて研究して学び、5年前の私の意見が間違っていたと気付きました。これが私の現在の意見です。
私はビットコインが正当な金融商品であると信じています。悪用されないと言っているわけではありませんが、ビットコインは相関性のないタイプのリターンを提供する正当な金融手段です。
ビットコインは恐怖を感じた時に投資する商品だと思います。これは国が過剰な赤字で通貨の価値を低下させていると感じる時に投資する商品です。
日常生活に不安を感じている国では、自国のコントロール外にあるものに投資する機会があると、より多くの財政的コントロールを持つことができます。ですから、ビットコインにはポートフォリオの一部としての役割があると強く信じています。
ラリー・フィンク氏は今回のインタビューの中で「私はビットコインをデジタルゴールドだと見なしている」とも語っていて、「私はビットコインには素晴らしい産業利用の可能性があると信じていて、多くの人がそれを見逃していると思う」ともコメントしています。
ビットコイン価格は先月7日頃から下落し続けていましたが、今月8日頃からは徐々に回復してきており、記事執筆時点では1BTC=65,000ドル(約1,030万円)付近まで回復しています。