仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

トランプ氏、仮想通貨プロジェクト「World Liberty Financial」を予告|DeFi市場参入か

ドナルド・トランプ前米大統領が仮想通貨業界に新たな風を吹き込もうとしています。2024年8月30日、トランプ一族による暗号資産プロジェクト「World Liberty Financial(ワールド・リバティ・ファイナンシャル)」の詳細が近々発表されるとの情報が広まり、業界内外で大きな注目を集めています。


ワールド・リバティ・ファイナンシャルとは?

World Liberty Financial(ワールド・リバティ・ファイナンシャル)は、当初「The DeFiant Ones」として知られていたプロジェクトの新たな名称です。

このプロジェクトは、トランプ前大統領の息子たち、エリック・トランプ氏とドナルド・トランプ・ジュニア氏が中心となって推進していると報告されています。

公式サイトのメタデータによると、このプラットフォームは以下の特徴を持つとされています。

エリック・トランプ氏は以前、トランプ・オーガニゼーションが仮想通貨関連のプロジェクトを立ち上げると述べており、DeFi(分散型金融)を使った融資プロジェクトの可能性を示唆していました。

新プロジェクトに対する業界の反応は?

仮想通貨業界では、このプロジェクトに対する期待と懸念が入り混じっています。

一部の専門家は、トランプ家の名声と影響力が仮想通貨の主流化を加速させる可能性があると指摘しています。一方で、規制当局の反応や、プロジェクトの具体的な実装に関する疑問の声も上がっています。

現時点で「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」の公式Xアカウントは約3万人のフォロワーを獲得しており、業界内外からの関心の高さがうかがえます。

不動産王でトランプ前大統領の友人であるスティーブ・ウィトコフ氏や、Subifyの共同設立者ザック・フォークマン氏も、このプロジェクトに関与しているとの噂もあります。

NFTコレクション第4弾もリリース

トランプ前大統領は、仮想通貨プロジェクトの発表に先立ち、オリジナルNFT(非代替性トークン)コレクション「The America First Collection」の第四弾をリリースしました。

このNFTは「75枚以上の購入でトランプ氏とのディナーを楽しめる権利」や「購入枚数に応じて、スニーカーやバイデン大統領とのTV討論会で着用したスーツの断片を受け取れる権利」などの特典がついたもので、販売後に大きな成功を収めたことも報告されています。

NFTコレクションは1枚あたり99ドル(約14,500円)で販売されましたが、発売1日目で23,000点のNFTを販売、売上は217万ドル(約3億円)を突破したと報告されています。

このNFTコレクションの成功は、トランプ前大統領の仮想通貨市場における影響力の大きさを示しています。

今後、「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」プロジェクトの詳細が明らかになるにつれ、仮想通貨市場やDeFiセクターにどのような影響を与えるか、業界関係者や投資家たちが注目しています。

特に、イーサリアム(ETH)やその他の主要なDeFiプラットフォームとの競合関係や、新たな仮想通貨トークンの発行の可能性など、多くの疑問が残されています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=146.21円)

>>最新の国際ニュースはこちら


執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用