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シバイヌ(SHIB)37.5 ETHの使い道に関するコミュニティ投票|謎の資金移動で懸念も

活用するか、バーンするか、保持するか

シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)では現在、SHIBのパートナープロジェクトであるWelly’sからSHIB DAOに送られた「37.5 ETH」の使い道に関するコミュニティ投票が実施されています。

この投票は「snapshot.org」を通じて2024年8月31日〜2024年9月4日まで実施されているもので、ブロック高20,649,608のタイミングで自己管理型ウォレットにSHIBを保有していた人は、専用ページにウォレットを接続することで投票に参加できるようになっています。

資金の使い道としては以下4つの選択肢が用意されていて、有権者はこれらの選択肢の中から1つを選んで投票できるようになっています。

  1. 資金を新しいマルチシグウォレット(取引実行で複数署名が必要なウォレット)に一時的に預けて保管し、以下のメンバーにそれぞれ1票の投票権を与えて「DAOの決定に従って資金を使用する権限」を与える。メンバーは「LC、GOSSIP Shib、Kaal Dhairya、Shytoshi Kusama、DAOによる投票で選ばれた署名者」となる。この資金は、コミュニティが提案を提出できる二次投票に回され、署名者はその決定に従って実行することに同意する。
  2. 資金を使ってSHIBを購入し、全額をバーン(焼却処分)する。
  3. コミュニティ投票に関係なく、資金をウォレット保有者が選んだコミュニティプロジェクトに割り当てる。
  4. ウォレット所有者が資金を保持し、エコシステム全体へのFUDを止めることに同意する。

このアンケート調査は現在も投票受付中の状態となっていますが、記事執筆時点では「提案1」が圧倒的優勢で、85.7%の投票率を誇っています(※記事執筆時点の投票数は135)。

2024年9月3日時点の投票結果(画像:snapshot.org)

対象ETHの移動で状況は複雑に

今回のコミュニティ投票は「マルチシグウォレットへ移動した後に別用途で活用する」という方針でまとまりそうになっていましたが、現在は対象となる37.5 ETHが別ウォレットに移動されたことで状況が複雑化してきているようです。

コミュニティ投票の投票ページには、対象となる37.5 ETHは「0x13C38cb1aB84279a98103bB39284edf83f273301」というウォレットアドレスに保管されていると記載されていますが、このウォレットは31時間前に約37.4 ETHを別ウォレットへと移動させています。

対象ETHが別ウォレットに移動された記録(画像:etherscan.io

このETHを受け取ったウォレットアドレスの所有者は、その後もさらに資金移動を繰り返しているようで、9時間前の取引では約12.5 ETHづつに3分割する動きも見られています。

送金先アドレスでETHを3つに分ける動き(画像:etherscan.io

資金移動の目的や詳細に注目集まる

記事執筆時点では、このETH移動の詳細や理由が明らかになっていないため、コミュニティでは違法な取引が行われている可能性を懸念する意見も出ています。

今回移動された仮想通貨はSHIBではなく「ETH」であるため、移動された資金の売却でSHIB価格が下落することはないと考えられますが、もしもこの送金が不正に行われたのであれば「送金した人物は誰なのか」など詳細が気になるところです。

今のところ、この送金に関する詳細情報は見つかっていませんが、今後は資金移動に関する発表が行われる可能性もあるため、「コミュニティ投票の結果」にあわせて「資金移動に関する最新情報」にも注目です。

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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