5月21日、ANAが筆頭株主を務める格安航空会社(LCC)のPeach Aviation(ピーチ・アピエーション)が年内にも航空券購入時にビットコイン決済を行う方針を発表した。また翌日22日にPeach Aviationは、仮想通貨交換所であるBITPoint(ビットポイント)と仮想通貨決済サービスを提供するための業務提携を結んだ。今回の航空券販売時におけるビットコイン決済導入と両社業務提携の目的は「仮想通貨でイケる旅行」をキーワードとした。海外旅行需要増加が目的である。航空会社がビットコイン決済を導入したことは世界初の事例であり、今後のビットコイン認知度と信頼性の向上が期待できるに大きな取り組みである。
ビットコインとPeach Aviation
Peach Aviationは「空飛ぶ電車」をコンセプトとして立ち上げられた格安航空券を販売する航空会社である。筆頭株主を国内最大手航空会社 ANA ホールディングスが務める Peach Aviationは、創業後わずか 2年で事業の黒字化に成功した航空会社市場で注目されている会社だ。今回、ビットコイン導入へと踏み切った理由は「外国籍利用者」の割合である。
Peach Aviationはアジアを中心に事業を展開する航空会社で、その 国際線利用者の7割が外国人である。そのため同社は「ビットコイン需要の高まりあり」と判断し、世界初の航空会社ビットコイン決済を年内にもスタートさせる方針を発表した。
Peach AviationとBITPoint
今回の航空券ビットコイン決済の実現を可能にしたのは「BITPoint」の存在が大きい。BITPointはビットコイン等の仮想通貨交換所運営、その他 FinTech関連事業を展開しており、Peach Aviationは航空券販売時にBITPointのビットコイン決済インフラを使用する。
両社が今回の業務提携で行うことは
・「航空券決済」時BITPointビットコイン決済の使用
・Peach Aviation利用者へ配布する「仮想通貨独自ウォレット」
・海外仮想通貨「利用可能店舗」開拓
・「仮想通貨ATM」設置と運営
などである。
今後の方針としては、国内外の航空券販売でビットコインを使用し、同時に現地ビットコイン決済店舗との直接契約による現地利用店舗開拓して行くことで、一連の流れで旅行ツアーを組んで行くだろう。航空会社の業界参入は、ビットコインの安全性を世間一般に広めると同時に市場拡大に繋がる可能性が非常に高い。
「世界初!ビットコインでイケる海外旅行プラン」なる、旅行代理店の広告を目にするのもそう遠くはないのかもしれない。
5月26日:当記事における誤記と陳謝
当記事にて『 BITPoint は先日も利用者数 5億人とも言われている中国のモバイル決済アプリ「Alipay」と業務提携を結んだばかりだった。』との文言がございましたが、調査の結果誤記と判明いたしました。この度の誤記に関しましては、正確には「 Peach Aviation 社の予約サイトの決済サービスにて Alipay が利用可能」の報道と「 BITPoint 社と微博(ウェイボー)の提携」の報道、それぞれ全く別の内容の報道を同一の報道と認識して掲載しておりました。
この度はBITPointジャパン様、Alipay様、当サイトをご利用の皆様に、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。今後このような事態を起こさないよう細心の注意をはらいますので、これからもBITTIMESをよろしくお願い致します。