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ICOバブル継続中、過去最高額250億円突破「TEZOS」

ICO業界が注目されるようになったのは 2017年になってからと、実はバブルと言われるようになってからまだ数ヶ月ほどしか経っていない。
Smith&Crown(スミス・アンド・クラウン)という研究機関から報告されたデータでは、イーサリアムから始まった ICO はすでに 70回ほど行われており、 ICO 合計調達額は 900億円を突破している。
さらに、これら ICO で取り扱われた暗号通貨は過去 1年間で時価総額を 9000億円も伸ばしている。
上記のことを考えれば、未だに ICOが注目されるのも納得できる。
そして、今回行われた ICO で過去最高額の調達額が発表された。

Tezos Blockchainプロジェクト

「 Tezos(テゾス) 」のブロックチェーンは、バグやシステム修正が必要な場合にフォーク(分岐)を行わ図に修正が可能なブロックチェーンだ。
最近騒がれているビットコインのハードフォーク・ソフトフォーク問題などがこの Tezos に限っては全くの不要だということだ。
ネットワークプロトコル、トランザクションプロトコル、コンセンサスプロトコルを全て独立させることによって Tezos はシステムの互換を可能にした。
この「フォークを必要としない」という機能性が、最近まで騒がれていたビットコインのフォーク騒動の話題と相まったのか ICO 過去最高額の 2億3300万ドル(約 258億円)を調達した。

過去に大きな話題を呼んだICO

今回の Tezos しかり、ここ最近「過去最高額を調達した。」や「わずか 24秒で完了した。」など注目度の高い ICO が多数存在する。
下記に注目度の高い ICO を時系列で用意したので、情報の整理にご利用いただければと思う。
・WEB広告の中間業者、不正者、トラッカーを取り除くことを目的とした暗号通貨「 BasicAttentionToken( BAT )」 24秒で 3500万ドル(約 38億円)を調達。
・新たな予約暗号通貨作成を目指す「 Bancor Foundation(Bancor)」 3時間で 1億3500万ドル(約 149億円)を調達。
・メッセージング・プラットフォームを構築した「 Status 」 1億800万ドル(約 119億円)を調達。
・WEBカジノ業界に革命を起こす可能性を持つ分散型暗号通貨「 Augur 」 1300万ドル(約 14億円)を調達。
・マイニング産業の Uber と呼ばれる「 ChronoBank 」 540万ドル(約 5億9000万円)を調達。
・ブロックチェーンの仕組みを更に進化させた「 Ethereum 」1400万ドル(約 16億円)を調達。
驚くべきはイーサリアムの時価総額が、2014年には 16億円ほどだったことだろう。わずか 3年でその時価総額を 1125倍以上に拡大させている。

今後のICO業界の可能性

現在、ICO業界は他の投資業界と同様に詐欺行為を行うコインも多数含まれており、投資家の信頼を失っている部分も見受けられる。
しかし、ICO の仕組み自体は可能性に満ち溢れているシステムに変わりない。
通常の企業は新しい企業の誕生からサービスを広範囲に広げる段階で必ずベンチャーキャピタルの資金力に頼る必要があったが、ICOを使用することでベンチャーキャピタルに頼る必要性がなくなった。
これまで行われた数多くのブロックチェーン・プロジェクトの実績からも分かるように、多くの業界でより早く革新を推進する能力を ICO は与える。
ICOバブルが終了する時期は誰にも予測することはできないが、それでも暗号通貨開発者の理想を実現するためには、もはや ICO は無くてはならないシステムになっている。