ビットコイン価格が 8月6日に370,000円を超え、誕生以来過去最高額を記録した。
これによりビットコインの時価総額は 6兆円を超え、こちらも過去最高の時価総額となった。
先日のハードフォーク騒動からやや下落気味だった価格は、今月に入りハードフォークも無事完了したことで徐々に上向きに、その勢いのまま高値を更新したのだが、今回のビットコイン価格の高騰はなぜおきたのだろうか?
当然だが、価格上昇には理由が存在する。
多くの保有者は体感としてその理由についてご存知だと思うが、今回の記事ではその理由について数字で見ていきたいと思う。
ビットコイン高騰とビットコインキャッシュ
8月1日のハードフォークにより、新アルトコイン、ビットコインキャッシュが誕生した。
「ビットコインキャッシュ一夜にして時価総額 3位へ躍り出る」の記事でもご紹介したが、ビットコインから派生したこともあり、ビットコインキャッシュの時価総額は 9,000億円を記録していた。(最も時価総額が大きくなった時は 1兆円も超えていた。)
ビットコインキャッシュの詳細は上記記事で解説しているので、ここでは解説を行わないが、現在のビットコインキャッシュの時価総額が「9,000億円から 4,000億円へダウンしている。」ことを考えれば、「ビットコインが高騰した理由」は何となくだがご理解いただけると思う。
現在、ビットコインキャッシュはアルトコイン扱いで、現金に変えられる取引所がほぼ存在しない。
ビットコインキャッシュで利益を獲得しようと思えば「ビットコインキャッシュ→ビットコイン」への変換が必要だ。
シンプルに考えて、ビットコインキャッシュの時価総額の減少分の 5,000億円は「ビットコインへ流れた」と考えるのが自然だろう。
事実、8月5日にビットコインの時価総額は 4,500億円ほど上昇している。もちろんビットコインキャッシュの時価総額はその 2日前から下落し続けているので、直接的につながっているわけではないが、
市場が「ビットコインが高値になる」と判断するには十分すぎるほどシンプルな材料だ。
現在、ビットコイン価格は 360,000円前後で動いているが、今月は Segwit ロックイン・運用開始も考えられるため、更なる価格上昇をする可能性が高い。
Segwit 導入による価格上昇のメカニズムはこちらの記事でご紹介しているので、まだ Segwit についてご理解していない場合はチェックしておいた方が良いだろう。
→「 Segwit とは?価格高騰と手数料格安の救世主」
→「 Segwit導入でビットコイン価格上昇までのシナリオ」