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テックビューロがCAMPFIREと決裂「泥沼化の真実」

仮想通貨取引所「Zaif」を運営するテックビューロ社が開発・運営する ICO「 COMSA(コムサ)」は、ユーザー数 20万人、65億円以上の資金を調達するなど、順調な滑り出しを見せていますが、ここに来て重大な問題が起きました。
問題は、テックビューロ社が、クラウドファンディングを行なっている「 CAMPFIRE(キャンプファイヤー社)」の COMSA 内での ICO を中止したというものです。
ICO 中止に関して、現在テックビューロ社と CAMPFIRE 社は、互いの言い分を主張し合っている段階ですが、事態は泥沼化する可能性もあります。
今後も、このような市場を混乱させる報道や出来事は起きてくると思いますので、まずは事実を見極める目を養うためのレポートとして、今回の一件を双方の公式サイトから取り上げてお話していきたいと思います。

テックビューロ社とCAMPFIRE社の意見の食い違い

9月29日、公式サイトにて CAMPFIRE 社は「 ICO の合意に至った事実はなく、今後も COMSA 上で ICO を実施する予定はございません。」と突然発表しました。
それに対して、テックビューロ社は 10月2日、CAMPFIRE 社の公開内容に関して、
ICO が当初の「スケジュール通り」に実地が難しくなったため「 ICO のお断りをする」ことを、CAMPFIRE 社に通達し、市場の混乱を避けるため、「共通の声明を公開」することを「 CAMPFIRE 社に提案していた。」が
突如、9月29日の発表をされたと話しています。
それに対して同日、CAMPFIRE 社はこの 10月2日のテックビューロ社の発言に対して、「事実と異なる内容が多分に含まれておりますため、」から始まる、テックビューロ社の公開内容と異なる視点の発言を行いました。
その内容は、「テックビューロ社が、CAMPFIRE 社が運営する取引所 FIREX(ファイヤーエックス)の OEM 提供を中止すると通達し、更に ICO を前提とした業務提携を一方的に解消した。」と語っています。
また、「当日までに FIREX の顧客資産の返還の措置が取られておらず、テックビューロ社の対応が、顧客保護に反するもの」と発言し、「誠に遺憾です。」とテックビューロの対応を否定しました。

テックビューロ社とCAMPFIRE社の主張

上記のことをまとめると、テックビューロ社は、
・ COMSA での ICO 中止と OME のシステム提供中止を一方的に決定した。(その理由はコインチェック社の決済サービス導入をしたからだ。)
・ ICO に関しては中止の(発表の仕方)を協議したかったのに、CAMPFIRE 社が勝手に発表した
と「一方的な業務提携中止はあったものの、コインチェックとの業務提携や、ICO 中止を勝手に公表したこと」に怒っており、
CAMPFIRE 社は、
・ ICO に関して、具体的な条件や内容に関して交渉を行ったことは一切無く、最終合意に至った事実も一切無い。
・テックビューロ以外の会社とシステム上、業務提携するのは、当然のことで、怒る理由が分からない。
・テックビューロのシステムを使っている、私たちの取引所の顧客の資産を早く返してくれ。
と「そもそも ICO は予定の段階で、具体的な話をしていない。それもテックビューロ社側から一方的に業務提携を解除されたし、当社の顧客資産が守られていない。」ことに怒っています。
それぞれの公表に関しては、その詳細は当事者たちのみぞ知るですが、
ただ 1つ言えることは、COMSA の期待度や今後の日本における仮想通貨市場において、今回のような「マイナス要因」はできるだけ避けてほしかった出来事です。
今回のような出来事は、今後 1度も起こり得ない。と言うことは「ありえない」でしょうが、せめて、真実の情報提供と投資家保護は最低条件として、守って欲しい内容ですね。