
【DX.Exchange】とは?特徴・使い方・メリットや今後を徹底解説
仮想通貨取引所「DX.Exchange(デラックス・エクスチェンジ)」に関する基本情報や特徴を初心者の方でも簡単に理解できるようにわかりやすく解説します。取り扱う暗号資産やデジタル・ストック(株式トークン)、DXトークン(DXCASH)、取引手数料などの情報だけでなく、メリット、デメリットなども詳しく説明しています。
【2019年11月5日追記】
「DX.Exchange」は2019年11月3日の発表で「経済的な理由から一時的に取引所を閉鎖する」と発表しました。同社は現在「合併または売却」に向けた手続きを進めているため、新規登録を含めた出金以外の全てのサービスを停止しています。(詳細はこちら)
こちらから読む:DX.Exchangeの「登録方法」を画像付きでわかりやすく解説
DX.Exchange(デラックス・エクスチェンジ)とは
DX.Exchange(デラックス・エクスチェンジ)とは、法定通貨・仮想通貨・株式を取り扱っている仮想通貨取引プラットフォームです。エストニアを拠点とする「DX.Exchange」は、同国のFIU(*1)から正式に認可を受けており、日本を含めた様々な地域向けにサービスを提供しています。
(*1)FIU(Financial Intelligence Unit):マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与に関する疑わしい取引情報を一元的に受理・分析し、捜査機関などに提供している政府機関のこと
NASDAQ(ナスダック)との提携
アメリカの証券取引所NASDAQ(ナスダック)と提携を結んでいる「DX.Exchange」は、NASDAQに上場している有名企業10社の株式も取り扱っており、各種株式を「トークン化」することによって米国株を24時間、国外からでも取引できる環境を構築しています。
また「DX.Exchange」の公式サイトでは『ナスダックのマッチング・エンジンと自社の強固な独自テクノロジーの融合により、DXプラットフォームは今日の主導的な仮想通貨マーケットとなる』とも説明されています。
日本語にも対応
DX.Exchangeの公式サイトは日本語にも対応しており、サポートもしっかりと日本語に対応しているため、英語が苦手な日本人の方でも安心して利用することができます。
DXトークン(DXcash/DXCASH)
DX.Exchangeは、取引所を利用する際の「手数料の支払い」や「仮想通貨取引」などに使用することができる独自トークン「DXトークン(DXcash/DXCASH)」も発行しており、ユーザーはこのトークンを利用することによって一定の割引を受けることができます。
「DXCASH」は基軸通貨とはなっていませんが「DX.Exchange」を利用する上で必須のトークンとなっているため、今後も高い流動性が保たれることが予想されます。仮想通貨独自のトークンとして発行されているため、将来的には手数料の支払いや取引以外でも利用できるようになるとも考えられます。
取り扱う通貨・銘柄
取り扱う通貨の種類は、法定通貨4通貨、仮想通貨13銘柄、デジタル・ストック10銘柄となっています。なお、取引手数料の欄には以下に記載している「合計13種類」の仮想通貨が記載されていますが、マーケットにはまだリストされていない仮想通貨が複数存在します。2019年1月時点で同社のWebサイトに名前の記載がある「通貨・銘柄」は以下の通りです。
法定通貨(フィアット)
・米ドル(USD)
・ユーロ(EUR)
・日本円(JPY)
・ポンド(GBP)
仮想通貨(暗号資産)
・ビットコイン(Bitcoin/BTC)
・イーサリアム(Ethereum/ETH)
・ライトコイン(Litecoin/LTC)
・リップル(Ripple/XRP)
・ダッシュ(Dash/DASH)
・テザー(Tether/USDT)
・ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)
・カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)
・デラックス・キャッシュ(DXcash/DXCASH)
・エニグマ(Enigma/ENG)
・オミセゴー(OmiseGO/OMG)
・デジバイト(Digibyte/DGB)
・シェアトークン(ShareToken/SHR)
デジタル・ストック(株式トークン)
・Alphabet(アルファベット/GOOGL)
・Apple(アップル/AAPL)
・Amazon(アマゾン/AMZN)
・Microsoft(マイクロソフト/MSFT)
・Facebook(フェイスブック/FB)
・Tesla(テスラ/TSLA)
・Intel(インテル/INTC)
・Baidu(バイドゥ/BIDU)
・Nvidia(エヌビディア/NVDA)
・Netflix(ネットフリックス/NFLX)
基軸通貨
・法定通貨4通貨
・ビットコイン(BTC)
・イーサリアム(ETH)
・テザー(USDT)
各種手数料
「DX.Exchange」は、仲介者を介さずに個人同士で取引を行うことができるピア・ツー・ピア(P2P)の取引方法を採用しており、取引手数料をはじめとする各種手数料に関しても独自の料金設定を設けています。
メンバーシップ料金|DXcashなら「50%」割引
「DX.Exchange」は、基本的に取引手数料無料となっている代わりに月額料金制を採用しています。登録を完了するまでは、無料で使用することができますが、実際に取引を開始するためには、メンバーシップ料として月額20ドル(約2,200円)を支払う必要があります。
このメンバーシップ料金は「DXcash」で支払うこともできるようになっており、「DXcash」で料金を支払うメンバーには「50%割引」が適用されるようになっています。つまり「DXcash」を利用すれば実質「月額10ドル(1,100円)」でサービスを利用することができます。
料金は初回入金時に「10ドル」が徴収され、それ以降は1ヶ月毎に同社が設定したルールに基づいて"自動的に徴収される仕組み"となっています。「DXcash」での支払いを指定した場合には毎月10ドル相当の「DXcash」が引き落とされますが、「その他の通貨」の場合は20ドルが引き落とされるようになっています。
「自動引き落とし」に使用される通貨は、同社があらかじめ定めている規定に基づいており、優先順位は以下のようになっています。
- USD
- EUR
- JPY
- GBP
- USDT
- BTC
- ETH
- BCH
- XRP
- LTC
- DASH
- DGB
- OMG
- ADA
- SHR
- ENG
- AAPL
- MSFT
- FB
- AMZN
- GOOGL
- TSLA
- NFLX
- BIDU
- INTC
- NVDA
- DXCASH
なお、口座に資金がない場合には差し引かれることはありませんが、再入金を行なった場合には、利用できる期間が短期間であった場合でも通常通りの金額が差し引かれることになるため注意が必要です。また、資金がなかった場合でもオープン注文があった場合には最小の注文がキャンセルされてメンバーシップ料が差し引かれるようになっています。
各種通貨の取引手数料
取引手数料は、月々の取引量が50,000ユーロ(約625万円)に達するまでは「0%」となっており、その後は取引量に応じて手数料が変化する仕組みとなっています。また、取引手数料に関しても「DXcash」を保有していれば手数料が割り引かれるようになっています。取引量毎の手数料は以下の通りです。
月々の取引量 | 通常の手数料 | DXcashでの手数料 |
50,000ドル未満 | 0 | 0 |
100,000ドルまで | 0.25% | 0.20% |
500,000ドルまで | 0.20% | 0.15% |
1,000,000ドルまで | 0.15% | 0.10% |
1,000,000ドル以上 | 0.10% | 0.05% |
法定通貨の「入金・出金」手数料
Currency | Credit Fees | Wire Deposit | Wire Withdrawal | SEPA Deposit | SEPA Withdrawal |
USD | 5% | 7.5$ + 0.05% | 15$ + 0.1% | 0.2$ | 0.9$ |
EUR | 5% | 7.5€ + 0.05% | 15€ + 0.1% | 0.20€ | 0.90€ |
GBP | 5% | 7.5£ + 0.05% | 15£ + 0.1% | 25£ | 110£ |
JPY | 5% | 750¥ + 0.05% | 1500¥ + 0.1% | 0.2¥ | 0.9¥ |
仮想通貨の「入金・出金」手数料
銘柄 | 入金手数料 | 出金手数料 |
BTC | 0 | 0.00050000 |
ETH | 0 | 0.01000000 |
BCH | 0 | 0.00100000 |
XRP | 0 | 0.25000000 |
LTC | 0 | 0.00100000 |
DXCASH | 0 | 1.00000000 |
DASH | 0 | 0.00200000 |
DGB | 0 | 0.50000000 |
SHR | 0 | 10.00000000 |
OMG | 0 | 0.63000000 |
USDT | 0 | 1.90000000 |
ENG | 0 | 3.00000000 |
ADA | 0 | 1.00000000 |
デジタル・ストックの「入金・出金」手数料
銘柄 | 入金手数料 | 出金手数料 |
AAPL | 0 | 0.02000000 |
MSFT | 0 | 0.03000000 |
FB | 0 | 0.02000000 |
AMZN | 0 | 0.01000000 |
GOOGL | 0 | 0.01000000 |
TSLA | 0 | 0.01000000 |
NFLX | 0 | 0.01000000 |
BIDU | 0 | 0.02000000 |
INTC | 0 | 0.06000000 |
NVDA | 0 | 0.02000000 |
メリット:DX.Exchangeサービスの魅力
【ここがポイント!】
・豊富な仮想通貨と法定通貨を一括管理
・コールドスレージで資産を安全に保管
・強固なセキュリティと高い技術力
・使いやすいインターフェースと豊富なツール
法定通貨と仮想通貨を「ワンストップ」で取引できる
DX.Exchangeは、法定通貨と仮想通貨を「ワンストップ」で取引できることを大きな特徴の一つとしています。"ワンストップ"とは一ヶ所だけで全てが完結することを意味します。つまり「DX.exchange」は、様々な法定通貨と仮想通貨の取引をDX.exchangeだけで完結できるようなサービスの提供を目指しているということになります。
一般的な仮想通貨取引所では、
・取り扱う仮想通貨の種類が限られている
・仮想通貨の種類は多いが、法定通貨に対応していない
・仮想通貨・法定通貨は充実しているが、手数料が高い
といった問題がありましたが「DX.exchange」は、豊富な種類の「仮想通貨・法定通貨・デジタルストック」を全て一箇所で管理し、取引手数料を無料にすることによって、あらゆる資産を一括管理できる環境を提供しています。
2019年1月時点では、取り扱う仮想通貨の種類が限られていますが、今後はより多くの通貨を追加していく予定だとされているため、対応通貨が増えるにつれて「ワンストップ」の魅力が高まっていくと考えられます。
安心・安全な資産管理|コールドストレージ採用
仮想通貨取引所に対する「ハッキング事件」が相次いで報告されている現代社会では、顧客資産をいかに安全に保管できるかが非常に重要な要素として求められています。
顧客資産の保護にも重きを置いている「DX.Exchange」は、仮想通貨の保管方法として安全に資産を保護することができる「コールドストレージ」を採用しています。
資産のほとんどはオフラインで保管されているため、ハッキングのような不正行為の被害に遇うリスクを最小限に抑えることができます。
強固なセキュリティを支える高い技術力
DX.Exchangeは、世界トップクラスの証券取引所としての知識・経験・技術力を有している「NASDAQ」のトレーディングエンジンを利用しているだけでなく、技術者の採用にも力を入れていることが報告されています。
これまでの報道内容によると、テクノロジー先進国として知られるイスラエルの技術者を70人以上雇用している他、セキュリティ専門のエンジニアの採用も積極的に行なっていると報告されています。
使いやすいインターフェースと豊富なツール
DX.Exchangeのプラットフォームには、一般的な仮想通貨取引所では提供されていない豊富な機能やツールが数多く提供されています。「DX.Exchange」は、トークンを購入する投資家だけでなく、ICOを行う企業や組織にも使用しやすい取引所となることを目指しています。
資産一覧、注文板、取引ログなどの投資を行う際に必要となるデータがわかりやすくシンプルに表示される設計となっているだけでなく、投資家の人々が必要とする各種銘柄の基本情報やニュースなども表示されており、デジタル・ストックでは「アナリストの評価や市場分析」などの情報も提供されています。
また、市場の状況を気軽に確認することができるように「iOS」や「Android」に対応したスマートフォン向けアプリの提供も予定されています。ユーザーが必要とする情報を直感的に表示させることができるこれらの機能は「DX.Exchange」の大きなメリットの一つであると言えるでしょう。
デメリット:DX.Exchangeを使用する際の注意点
【ここがポイント!】
・対応通貨が少ない(2019年1月時点)
・中・上級者向け
取り扱う通貨がそれほど多くない
様々な種類の仮想通貨と法定通貨を1つの取引所内で一括管理、取引することが大きなメリットですが、2019年1月時点ではオープンして間もない取引所でもあるため、取り扱う仮想通貨の数がそれほど多くありません。
数年前からサービスを提供している主要な仮想通貨取引所ではすでに100種類以上の仮想通貨を取り扱っているため、そのような取引所に慣れてしまっている方はやや物足りなく印象を受けるかもしれません。
しかし今後は、取り扱う仮想通貨の種類も増えていくと伝えられているため、対応通貨の問題は時間とともに解決していくと考えられます。
初心者にはやや不向き?中・上級者向け
豊富な銘柄を取り合っているだけでなく実用的な機能も複数備えているため、投資・トレードの経験を有している中・上級者の方には魅力的なサービスとなっていますが、月額料金が必要となるため「稀にしか取引を行わない方」や「経験の少ない初心者の方」にはあまり適していないとも考えられます。
実際に利用を開始する際には、メンバーシップ料が「10〜20ドル」必要となることも踏まえた上で「具体的な取引プラン」や「利用する利点」などを一度考えた上で決定すると良いでしょう。具体的な計画を持って効率良くサービスを活用するのであれば、「DX.Exchange」は仮想通貨取引のための必須ツールとなるでしょう。
「DX.Exchange」の登録方法はこちらの記事で詳しく解説しています
免責事項:仮想通貨ニュースメディア BITTIMES(以下:当メディア)は、このページに掲載されている内容や製品について保証いたしません。当メディアは入手できる重要な情報をすべて提供することを目指しておりますが、法律・投資・税金などのアドバイスなどは提供しておりません。また、アナリストなどの意見は短期的なものであり予告なしに変更される可能性があります。当ウェブサイトに掲載されている投資情報または戦略に関しましては、投資勧誘を目的にしたものではありません。実際に投資を行う際は、当ウェブサイトの情報に全面的に依拠して投資判断を下すことはお控えいただき、投資に関するご決定は皆様ご自身のご判断で行っていただきますようお願いいたします。

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