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メルカリでビットコイン決済が誕生する日

2013 年からわずか 3年で営業利益 32億 8600万円を叩き出しフリーマーケットアプリ「メルカリ」
すでにアメリカでも公開されて、現在日米合わせて 6000万ダウンロードを突破し、その勢いは止まるところを知りません。
メルカリがここまで大きな企業になった理由は余剰な資産を運用してビジネスにするシェアリングエコノミーという概念が広まり時代性にマッチしたこと、そしてメルカリの CEO の山田進太郎氏の群を抜いた経営スキルと思想があったからだと考えられます。
そんなメルカリの CEO の山田氏が「ビットコインがメルカリ内に組み込まれる可能性はある」と発言し、ビットコイン決済をメルカリで採用する意向を示しました。
今回は現状のメルカリの問題点と合わせて、メルカリでビットコイン決済が始まるとユーザーにとってどのようなメリットがあるのかを考察していきます。

メルカリは少額決済中心なのに手数料が高い

これはメルカリだけではなく全てのシェアリングエコノミーの課題だと思いますが、シェアリングエコノミーでビジネスを行う場合「決済手数料」が取引の大きな問題になってきます。
これはメルカリなどで取り扱う商品のほとんどが「少額」のため、決済手数料の負担が大きくなってくるからです。
例えばユーザーの視点から考えると、商品代金を振り込む際、銀行振込み手数料は最低でも 105円かかってきます。 300円の商品を購入するのに 105円かかってはユーザーの気持ちからすると「ちょっとな…」と考える場面ではないでしょうか。
ユーザーが躊躇するタイミングがあるということは、それが商品購入回数に影響するということです。
それはそのまま、販売者のビジネスに影響が出てきますし、延いてはメルカリの運営そのものに影響が出てきます。少額の商品を取り扱う事業者は「商品の回転数=利益」だからです。
そこで決済手数料の負担軽減になるのがビットコイン決済です。

圧倒的に安いビットコインの手数料

ビットコインの決済手数料は従来の振込みやカード決済と比べると圧倒的に安く、例えば送金手数料などはわずか 5円ほどしかかかりません。
「なんだ、たったの 100 円しか変わらないじゃないか」
と小さな話に聞こえるかもしれませんが、これはかなり大きな話です。
メルカリの今期の売上高は 122億5600 万円を超え、取引回数で言えば数百万回から数千万回レベルでしょう。
仮に 1000 万回と考えても、100円×1000万回で 10億円です。
料金を振り込む決済手数料だけで 10億円の差が生まれてくるのはかなり大きなことだと感じるのは私だけでしょうか。
数億円に影響が出る問題がビットコイン決済を取り入れるだけで、解消するわけですからメルカリだけでなく、全てのシェアリングエコノミーを採用してい企業にはビットコイン決済を導入してもらいたいものですね。

ビットコインとシェアリングエコノミー思想

これまでの話で、1つ1つの商品が低額になりやすいシェアリングエコノミー型のビジオネスは、決済手数料がかからないビットコイン決済と非常に相性が良いことが分かって頂けると思います。
ただビットコイン導入をするには決済に関わる問題が複数あると言われており、特に「トランザクション数の制限」と「価格変動率」がネックだと言われています。
例えば、ビットコインが 1秒間に決済できるトランザクション数はVISAの最大能力の 8000分の1 と言われており、この問題を解決しなければ決済したのに即時反映がない。といった問題が起こりやすくなってしまいます。
ただ上記のような問題は、現状ビットコインの開発者や支援者が解決するべく動いており、価格もまだまだ時間とともに徐々に解決していくはずです。
全てのシェアリングエコノミー型のビジネスにビットコインが使用されればさらなるビジネスの市場拡大とビットコイン需要が高まり続けるでしょう。