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Tether社:アルゼンチンの中央市場で「USDT取引」を推進

米ドル連動ステーブルコイン「USDT」を発行しているTether(テザー)は2023年5月18日に、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにあるセントラルマーケットでUSDTが使えるようになったことを発表しました。

セントラルマーケット(中央市場)は、食品や農産物の卸売業者・小売業者・流通業者などが集まって、商品の買い付けや販売が行われるラテンアメリカ最大の農産物市場であり、現在は卸売店・小売店・レストランなどで2,000人以上の従業員を雇用、毎月106,000トンの野菜や果物が販売されていると報告されています。

今回のUSDT導入は、法定通貨と仮想通貨の交換サービスなど提供している「KriptonMarket」との提携で実現したもので、これによって中央市場の900の卸売業者と50の小売業者がUSDTを活用できるようになったと報告されています。

具体的には「USDT決済の受け入れ・USDTによる請求書の支払い・USDTを用いた給料の支払い」などを行うことが可能で、今回の導入は「生産者と消費者のデジタル決済を促進してアルゼンチンのインフレ問題に対処し、仲介コストを削減すること」を目的としてしていると説明されています。


??KriptonMarketは、Tetherと共同でアルゼンチンの小規模事業者向け決済サービスを開始しました。

この取り組みによって、メルカド・セントラルの卸売・小売業者は「USDTの受け入れ・請求書の支払い・USDTによる従業員の給料支払い」などを行うことができるようになります。

アルゼンチンのインフレ率はこの数ヶ月間で104%にまで達しているため、その一方では仮想通貨の採用が急速に進んでいるとも報告されています。

Tetherの最高技術責任者(CTO)であるPaolo Ardoino(パオロ・アルドイノ)は『ブエノスアイレスの店舗にUSDTを提供することによって、後に世界中で再現されるような事例を作ることができればと考えている』と語っています。

ブエノスアイレスの企業オーナーや小規模店舗にテザーを提供することによって、後に世界中で再現されるような事例を作ることができればと思います。

自国通貨の切り下げが続く中で、アルゼンチンの人々は経済的自由を手にするための解決策を必要としています。ブロックチェーンが提供する最先端技術を通じて、国全体の幸福に貢献することができれば、金融アクセスが不平等である状況の終結に一歩近づくことができるはずです。