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マレーシア証券委員会:暗号資産取引所「Huobi Global」に事業停止命令

Huobi Globalに「マレーシアでの事業停止」を命令

マレーシア証券委員会は2023年5月22日に、マレーシアで無登録の暗号資産取引所を運営していたとして「Huobi Global Limited」と同社の最高経営責任者である「Leon Li氏」に対して強制措置を実施したことを発表しました。

Huobi Globalは仮想通貨関連サービスをグローバル市場向けに展開している大手暗号資産取引所の1つとして知られていますが、今回の発表では『Huobi Globalはマレーシアで違法に運営されている』と指摘されています。

マレーシア証券委員会は今回の発表の中で「Huobi Globalにマレーシアでの事業停止を命じたこと」を報告しており、各種モバイルアプリやウェブサイトを通じたサービス提供や、メールやSNSを通じた広告配信などの停止を指示したことを説明しています。

さらに、Huobi Global LimitedのCEOであるLeon Li氏に対しては、今回命じられた各種項目が確実に実行されるように命令が出されているとも説明されています。

マレーシア証券委員会は『今回の決定は同プラットフォームが現地の規制要件に準拠し、投資家の利益を保護しているかどうかが懸念されていたことを受けてのものである』と説明しており、Huobi Globalを利用していたマレーシアの投資家に対しても『Huobi Globalでの取引を直ちに止め、全ての資金を出金し、アカウントを閉鎖するように』と促しています。

グローバル取引所の取締強化が進む仮想通貨市場

ここ最近では世界各国で暗号資産関連の規制強化・取締強化が続けられており、今月13日には「BINANCEがカナダ市場から撤退すること」も報告されています。

先日22日には暗号資産取引所「Hotbit」も”運営停止”を発表しており、『中央集権型取引所のビジネスは複雑化してきている。コンプライアンスであろうと、分散型の運営方式であろうと、長期的なトレンドに対応するのは困難である』と語っています。

グローバル市場向けの暗号資産取引所では「各国でのサービス提供に必要なライセンスを取得していない場合がある」という問題が以前からありましたが、最近はそのような取引所に対する警告や業務停止命令が本格化してきているため、今回のような事例は今後もさらに増えていく可能性があると予想されます。

マレーシア証券委員会発表