イーサリアムのガス代支払いをより簡単に
決済大手の「Visa」が、イーサリアムのブロックチェーンで取引を行う際に発表する”ガス代”をVisaカードで簡単に支払えるようにするための実験を行なっていることが明らかになりました。
ガス代とは、イーサリアムのブロックチェーン上での取引を行う際に発生する取引手数料のことであり、仮想通貨を送金する際や仮想通貨の交換を行う際など様々な場面でガス代が発生します。
イーサリアムのガス代はネットワークの混雑状況に応じて数千円ほどかかる場合もあり、取引の度にガス代の支払いが必要で、ガス代支払いのためにETHを準備する必要があるため、頻繁に取引を行う人にとって気になる要因の1つとなっていました。
Visaはこのようなガス代の支払いをカードでコーヒーを購入するのと同じくらい簡単にすることを目指しているとのことで、これによってイーサリアムのガス代をVisaカードを使用して法定通貨で支払えるようになるとされています。
ETH保有の必要なし「Visaカード」でガス代支払い
具体的には「ERC-4337(アカウントの抽象化)」と呼ばれる技術と「Paymaster」と呼ばれるVisaのスマートコントラクトを組み合わせることによって、ユーザーがVisaカードでガス代を支払えるようにすると説明されています。
この技術を活用するとVisaカード所有者がガス料金を直接負担できるようになるため、ガス代を支払うためだけにETHを保有する必要がなくなるとのことです。
なお、今回の実験はイーサリアムのテストネットである「Goerli」で実施されているとのことで、これが実現すればイーサリアムのブロックチェーンを利用する際のユーザー体験を大幅に向上させることができると期待されています。
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(Visa発表)