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メルセデス・ベンツがブロックチェーン技術プロジェクトの代表へ!


Hyperledger project(ハイパーレジャー・プロジェクト)は、2月21日アメリカ・カルフォルニア州にて、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)の親会社、Daimler AG(ダイムラー)がプロジェクト・プレミアムメンバーとして参加したことを発表しました。同プロジェクトは、ブロックチェーン技術を促進するためのオープンソースを提供するプロジェクトで、金融・銀行・IoT・製造などの各業界の企業リーダーが参加するグローバル・プロジェクトとしてスタートしました。このプロジェクトにはダイムラーAGだけでなく、日本企業からも富士通・日立・NECなどの日本企業が参加しており、IBM・Intel・BLOCKCHAINといった米国大手企業も参加しています。

こちらから読む:メルセデス・ベンツが注目する「ブロックチェーン技術」ニュース一覧

メルセデス・ベンツとビットコイン(Bitcoin/BTC)

以前「ビットコインでベンツを購入しそのまま乗って帰れるようになった」でもご紹介しましたが、メルセデス・ベンツの親会社である「ダイムラーAG」はブロックチェーン技術にかなり肯定的に動いています。

同社は、世界最大の高級自動車ブランド会社ですが、自動車製造・販売以外にも、物流・リース・ファイナンス・保険、およびモビリティ・サービスも行なっています。ビットコインでベンツが買えるようになったのは、こうしたダイムラーAGのブロックチェーン業界への前のめりな姿勢から生まれました。
近年、ブロックチェーン技術の可能性に目をつけた大企業の間で革新の波に乗る傾向が高まっていますが、同社はその中でも良いポジションを獲得するために活発な動きを見せています。

Hyperledger projectには

・アクセンチュア(Accenture)
・エアバス(Airbus)
・アメリカン・エキスプレス(American Express)
IBM(アイビーエム)
富士通(FUJITSU)
JPモルガン・チェース(J.P. Morgan Careers)
・インテル(Intel)

など企業もプレミア会員として参加し活動を開始しました。

今回の件について、ダイムラーAGのCIO(最高情報責任者)であるジャン・ブレヒト氏は次のように述べています。
「ブロックチェーン技術はまだまだ成熟していないが、継続的に成長する有望な技術だと考えている。今、その最先端の現場に入り知識を蓄積し、経験を共有する人々のネットワークを形成するには最適な時期だ。」
「Hyperledger projectに参加することで、我々は良い方向に向かって正しいステップを実行することができると確信している。」
と語っています。

同社はすでに、モバイルペイメント・サービスの「PayCash Europe」を買収し、ビットコインでベンツが購入できる環境を整えました。
その流れからも、今回のようなプロジェクトに関心を示すのは当然の流れだと考えられます。

Hyperledger project(ハイパーレジャー・プロジェクト)が描く未来

Hyperledger project(ハイパーレジャー・プロジェクト)は、同プロジェクトのメンバーになった企業が「115社」を超えたことを正式に発表し、参加企業の多種多様性からブロックチェーン(Blockchain)が今後、多くの業界に多大な影響を与える可能性が高いことを示唆しています。
同プロジェクトは、クロスインダストリー・ブロックチェーン技術を促進するためのオープンソース共同作業場であり、プロジェクトのエグゼクティブディレクター、ブライアン・バンドロフ氏は、公式サイトにてこのような声明を出しています。

「メンバーシップの多様性は増加し続けており、ブロックチェーン技術は多くの業界に影響を与え、ビジネスプロセスの処理方法を変える可能性があることを実証している。私はダイムラーAGがプロジェクトにもたらした貢献と所有技術を楽しみにしている。」
と語りました。

Hyperledger projectは、企業が個々のビジネス・トランザクションをサポートするために、業界固有のアプリケーション、プラットフォーム、ハードウェアシステムを構築して実行する共有の分散元帳技術の開発をしています。
このプロジェクトは、金融・ヘルスケア・物物のインターネット・クレジットカードサービス・航空宇宙まで、さまざまな業界にまたがって今も成長し続けています。