ヴィタリック・ブテリン氏のXでハッキング被害
イーサリアム(ETH)の共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏のXアカウントがハッキングされ、偽物が投稿した詐欺リンクで1億円以上の被害が出ていることが明らかになりました。
ヴィタリック・ブテリン氏のXアカウントがハッキングされたことは、ヴィタリック氏の父親であるドミトリー・ブテリン氏によって報告されています。
この投稿は無視してください。どうやらヴィタリックはハッキングされたようです。彼はアクセスの回復に取り組んでいます。
詐欺リンク投稿で1億円以上の盗難被害
ヴィタリック・ブテリン氏のアカウントを乗っ取った詐欺師は、イーサリアムの次期アップデート「Proto-Danksharding」を祝う内容で詐欺サイトのリンクを投稿し、複数のフォロワーから暗号資産を騙し取ったと報告されています。
この投稿は既に削除されているものの、投稿内では「24時間以内であれば無料の記念NFTがもらえる」という内容で詐欺リンクを掲載、ウォレットを接続した被害者から合計69万1,000ドル(約1億円)以上の資産が盗まれたと伝えられています。
報告によると、今回盗まれた暗号資産の中で最も価値が高いのは「CryptoPunk #3983」のNFTで、このNFTの価値は2023年9月11日時点で153.62ETH(約3,600万円)だったと報告されています。
今回の被害については「十分なセキュリティ対策を講じていなかったヴィタリック氏が責任を負って補償すべき」といった意見も出ていますが、ヴィタリック氏が知名度の高さから様々なハッキングの標的になっていることを理由として、この意見に反対する声も出ています。
仮想通貨業界では、有名な仮想通貨プロジェクトや著名人の各種SNSアカウントが乗っ取られる事例が相次いでおり、「乗っ取られた公式アカウントから詐欺リンクを投稿して、暗号資産を騙し取る」といったケースが増えているため、SNSを利用している場合は十分注意が必要です。
なお、今月9日には今年4月の価格高騰で話題となったミームコイン「PEPE」のテレグラムアカウントが乗っ取られたことなども報告されています。
PEPEでも乗っ取りの被害報告