仮想通貨取引所Binance(バイナンス)のコミュニティ内で行われている第7回目の上場通貨人気投票が終了しました。今回の投票では仮想通貨Pundi X(NPXS)が優勝者に選ばれました。2018年06月21日の午前2時(UTC)には、NPXS/BTCおよびNPXS/ETHの取引ペアが追加される予定となっています。
Pundi X(NPXS)とは?
Pundi X(NPXS)は、ユーザーがいつでもどこでも仮想通貨を購入、販売、使用できるようにし、10億人のユーザーが利用できる通貨になることを目指しています。これによって、Pundi Xは世界最大の分散型オフライン仮想通貨ネットワークになります。
コンビニやレストランでクレジットカードと同様の感覚で仮想通貨を使った支払いを行うことができるようになるため、仮想通貨の普及に大きな影響を与えることが期待されています。
すでにいくつかの店舗にも導入されており、専用のデバイスを利用してQRコードを使ったキャッシュレス決算を簡単に行うことができます。
リニューアルされた決済通貨
NPXSは決済通貨としての機能性を保つためにこれまでの歴史の中でリニューアルされた通貨でもあります。
PundiXのトークンは以前は『PXS』が主流でしたが、イーサリアム(ETH)の価格が高騰したことによって、当初の予定よりも価格が高くなってしまいました。
価値が高まりすぎてしまったことによって、一般生活の中での使用に支障をきたしたPundiXは、そのような問題を回避するために、当初は1PXSを1000PXSに分割することが予定されていました。しかし利益を上げることだけを意識した一部の投資家がいたことによって”分割する”という計画は失敗に終わってしまいました。
NPXSは”分割する”ことの代わりに発行された新しいトークンです。1NPXSの価格は6月20日の時点で、約1円前後で取引されているため、日常生活での支払いに最適な価格を維持しています。
POSシステム
Pundi X(NPXS)は、販売時点情報管理(POS)システムです。
POSシステムとは『いつ、どこで、何の商品が、いくらで、いくつ売れたか』を計測するレジシステムのことであり、Pundi XのPOSシステムを導入している店舗であれば、ユーザーは仮想通貨で簡単に支払いを完了することができるようになります。
仮想通貨で支払いを行うためには、初めに取引所で仮想通貨を購入してウォレットに移す必要があるため、初めて利用する人にとっては若干利用しづらいという問題があります。
しかしPundi Xを利用した場合には、レジにQRコードをかざすだけでクレジットカードや現金で仮想通貨を購入することもできます。もちろん同じようにQRコードをかざすだけで、支払いを行うこともできるため、Apple Payなどのように簡単に仮想通貨を使い始めることができます。
実際にレジで仮想通貨決済を行う場合には、
・ビットコイン(BTC)
・イーサリアム(ETH)
・ライトコイン(LTC)
・カルダノエイダコイン(ADA)
などの主要通貨を利用することもできます。
今後は日本でも利用可能に?
Pundi Xのサービスは、すでにジャカルタで500店舗で利用可能となっており、10万人以上に利用されています。また、ICOで集まった資金はインドやシンガポール、日本などのアジア各国で、Pundi XのPOSデバイスを配布するために使うことが予定されており、具体的には今後の3年間で70万台のデバイスを店舗に導入することが予定されています。
それぞれの仮想通貨の『実用性』の面にも大きく貢献し、多くの仮想通貨が抱える問題を解決できる可能性を秘めたPundi Xは、今後も対応通貨が増えて行くことが予想されます。
今回のBinance上場に伴い、Pundi Xの認知度も高まることによって今後もますますその実用性は高まっていくことになるでしょう。