有料チート利用者を標的としたマルウェアの報告
Call of Duty(コール オブ デューティ)などの人気ゲームで有料チートを使っているゲーマーを標的としたマルウェアの影響で、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨が盗まれる事件が発生していることが明らかになりました。
マルウェアリサーチャー集団「VX-Underground」の報告によると、この数日間で有料チートを使用するゲーマーを標的としたマルウェアの被害が増えているとのことで、最初の被害者が確認されて以降は被害者報告が増加していると伝えられています。
ここ数日でゲーマーを標的にしたマルウェアが確認されています!正体不明の攻撃者が、ビデオゲームで有料チートを使っている個人を標的にして情報を盗み取っているようです。
「Call of Duty」のチート・プロバイダー(PhantomOverlay)は、ユーザーアカウントが不正な購入を始めたことを受けて詐欺行為に気付き、被害者と思われる人物に連絡を取りました。最初の被害者が確認されて以降、さらに多くの被害者が確認されています。
「仮想通貨流出被害も報告され始めている」
VX-Undergroundによると、現在はこのマルウェアによって非常に多くのアカウントが影響を受けているとのことで、2024年3月28日時点で影響を受けているアカウント数については以下のように報告されています。
アカウント | 影響を受けたアカウント数 |
Battle.net | 3,662,627 |
Activision | 561,183 |
Elite PVPers | 117,366 |
UnknownCheats | 572,831 |
PhantomOverlay | 1,365 |
今回の事件の詳細は明らかになっていないものの、これまでの報告では「有料チートを購入したユーザーが個人情報を盗まれている」と伝えられており、このチートに個人情報を盗むマルウェアが仕組まれていたと報告されています。
仮想通貨流出に関しては、影響を受けたユーザーから「Electrumウォレットに保管していたBTCが盗まれた」との報告があったとのことで、「仮想通貨流出に関する被害も報告され始めている」と伝えられています。
仮想通貨盗難につながるマルウェアの報告は毎年行われていて、ゲーム以外にも様々な分野でマルウェアが出回っていると報告されているため、仮想通貨を保有している場合は利用するソフトウェアや秘密鍵の管理などに細心の注意を払うことが重要です。