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ETHのオンチェーン指標が「アルトコイン価格上昇」を示唆|BTC下落に関する警告も

ETH市場の加熱にアルトコインが追随する?

仮想通貨分析会社CryptoQuantは2024年6月21日に、イーサリアム(ETH)のオンチェーン指標がアルトコイン価格高騰の可能性を示唆していることを報告しました。

CryptoQuantは「時価総額対実現価値比率(MVRV)はビットコイン(BTC)よりもイーサリアム(ETH)の方が速く上昇している」と報告しており、「これはETH市場が加熱していることを示唆するもので、過去の歴史上イーサリアムが急騰すると、他のアルトコインも追随する傾向がある」と説明しています。

ETHのMVRVはBTCのMVRVよりも速く上昇しています。

これはETH市場が加熱していることを示唆しています。

歴史的に、イーサリアムが急上昇すると、他のアルトコインも追随する傾向があります。

時価総額対実現価値比率(MVRV)とは?

時価総額対実現価値比率(MVRV)とは、仮想通貨の市場価値と実現価値の比率を示す指標であり、特定の仮想通貨が過大評価されているか過小評価されているかを判断するために使用されます(MVRV=実現価値÷市場価値)。

市場価値は「”現在価格×発行済みの総供給量”の計算式で導かれる現在の時価総額」、実現価値は「”各コインが最後に移動した価格×発行済みの総供給量”の計算式で導かれるコインが最後に移動したときの価格を基に計算された総価値」を指します。

MVRVが1以上の場合は、市場価値が実現価値を上回っているため、その資産は過大評価されている可能性があります。MVRVが1以下の場合は、市場価値が実現価値を下回っているため、その資産は過小評価されている可能性があります。

現在はアルトコインシーズンの初期段階?

CryptoQuantが掲載している画像は、イーサリアムのMVRVをベースにアルトコインシーズンのタイミングを示したもので、青色はアルトコインシーズン、グレーはビットコインシーズン、黒は中立な状態にあることを示しています。

今回投稿された画像では「これまでの仮想通貨市場はビットコインシーズンの段階で、現在はアルトコインシーズンの初期段階にある」ということが示されています。

ビットコイン価格は今年3月に米ドル建ての過去最高値を更新して現在下落傾向にありますが、多くのアルトコインは過去最高値を更新しないまま下落フェーズに突入しています。

仮想通貨市場で価格下落が続いていることで、現在はさらなる大暴落を懸念する意見も増えてきていますが、もしもこれから本格的にアルトコインシーズンが始まるのであれば、下落・低迷していたアルトコインでも回復傾向が見られる可能性があると期待されます。

ビットコインのさらなる下落に対する警告も

CryptoQuantは2024年6月22日の投稿で、ビットコイン(BTC)では60,000ドル(約958万円)に向けた8%〜12%の調整が発生する可能性があるとも語っています。

同社は「ビットコインは重要なサポートラインとして機能していた65,800ドル(約1,050万円)を下回って64,000ドル(約1,020万円)まで下落している」と指摘しており、ビットコインで今後さらに大幅な下落が続く可能性があることを警告しています。

ビットコインは重要なサポートレベルである65,800ドルを下回り、現在は64,000ドルを下回って取引されています。

このしきい値を下回ると、60,000ドルに向けて8%〜12%の調整が起きる可能性があります。

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