Animoca Brands(アニモカ・ブランド)は2024年7月10日に2024年第1四半期の投資家向け最新情報を発表し、2024年第1四半期の受注額が大幅に増加したことを報告しました。
アニモカ・ブランズは、Web3ゲーム開発とベンチャーキャピタル(VC)事業を手掛ける香港を拠点とする企業です。同社はメタバースプラットフォーム「ザ・サンドボックス」をはじめ、多数のブロックチェーンゲームやNFTプロジェクトを展開しています。
公式発表によると、2024年3月31日までの3か月間の受注額は9,000万ドル(約142億円)で、2023年第1四半期の5,200万ドル(約82億円)と比較して72%増加したと報告されています。
今回発表された主な内容は以下の通りです
1.2024年第1四半期の受注額が9,000万ドルで、前年同期比72%増加(内訳は以下)
- デジタル資産アドバイザリー:6,500万ドル
- Web3子会社およびスタートアップパートナーシップ:1,900万ドル
- 投資運用部門:600万ドル
2.運営コストが14%削減
2023年第1四半期の6,400万ドル(約101億円)から2024年第1四半期は5,500万ドル(約87億円)に
3.「現金およびステーブルコイン資産」が66%増加
2023年12月31日の1億7,500万ドル(約277億円)から2024年3月31日には2億9,100万ドル(約460億円)に
アニモカ・ブランズは多数の子会社と投資先を持ち、それらを通じてWeb3の様々な分野に幅広く事業展開しています。主要な子会社・投資先としては以下のような会社が挙げられます。
- Pixowl(モバイルゲーム開発会社|ザ・サンドボックスの開発元)
- Blowfish Studios(オーストラリアのゲーム開発会社)
- nWay(サンフランシスコを拠点とするゲーム開発会社)
- Lympo(ブロックチェーンベースのスポーツ・健康エコシステム)
- Quidd(デジタルコレクタブルプラットフォーム)
- Gamee(カジュアルゲームプラットフォーム)
- Grease Monkey Games(オーストラリアのレーシングゲーム開発会社)
特に注目すべきは、子会社のザ・サンドボックスの成長です。同社は最近2,000万ドルの資金調達を行い、評価額が10億ドルに達しました。33万以上のユニークなクリエイターを抱え、570万のユーザーが1,000以上の「エクスペリエンス」をプラットフォーム上で作成または参加しています。
またサンドボックスはクリエイターにも理解があり、賞金が高いゲーム作成の大会などを開催して、たくさんのクリエイターから支持を受けています。
アニモカ・ブランズの多角的な事業展開と、特にザ・サンドボックスの急成長は、Web3およびメタバース市場における同社の先見性と戦略の成功を示しています。クリエイターエコノミーの促進や、ユーザー参加型のコンテンツ作成を重視する姿勢は、今後のデジタル経済の方向性を示唆しているとも言えるでしょう。
Web3技術の進化と普及が進む中、アニモカ・ブランズの今後の展開が業界内外から注目されています。
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