8月8日に1.92億ドルの資金流入を記録
金融リサーチプラットフォームのSoSo Valueは2024年8月9日に、米国で提供されるビットコイン現物ETF(上場投資信託)に、8月8日だけで1.92億ドル(約280億円)の資金が流入したと報告しました(1ドル=147円で計算)。
これは8月に入ってから最高額の流入になると報告されています。
ビットコインETFトラッカー|2024-08-08
1日の純流入総額 +$192.56M
取引総額 20.2億ドル
純資産総額 $54.31B
ETF時価総額比率 4.62
この日、最大の資金流入を記録したのはブラックロック社が運用する「IBIT」で、流入額は1.57億ドル(約230億円)だったと伝えられています。
さらに、Wisdomtree社の「BTCW」は1.18億ドル(約173億円)の資金流入を記録しています。これは今年1月にビットコインETFが米国で承認されて以来の最高額だと報告されています。
最高額記録後には流出の報告も
しかし、最高額の流入を記録した日の翌日となる8月9日には「8,973万ドル(約132億円)流出」が報告されています。
またイーサリアムETFにも似たような結果が見られていて、8月6日に9,830万ドルの流入を記録した後、9日には1,571万ドルの流出が報告されています。
市場アナリストはこの資金流出について「先週の仮想通貨市場で見られた急激な価格変動が影響を与えている」と指摘しています。
8月10日には「米国の証券取引所CBOEがビットコイン現物ETFのオプション取引に関する申請を米証券取引委員会(SEC)に再提出したこと」も報告されています。
この時に提出された44ページに及ぶ新たな申請書は、SECが過去に示した懸念事項に詳細に対応していると言われています。
この展開について、BloombergのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は「この再提出により、承認プロセスが実質的にリセットされる可能性がある」と指摘しています。同氏は、最終決定が来年4月末まで持ち越される可能性も出てきたと分析しています。
また、SECは2024年8月9日に、ブラジルの仮想通貨投資企業「Hashdex」が提案したビットコイン・イーサリアムの混合ETFに関する決定を延期したことを発表しています。