NASDAQ(ナスダック)に上場している医療データ会社「ワンメドネット(OneMedNet/ONMD)」が第三者割当増資で460万ドルを調達し、その中の180万ドル(約2億6,400万円)でビットコイン(BTC)を購入したことが明らかになりました。
今回の資金調達・ビットコイン購入は2024年7月26日の発表で明かされたもので、ビットコイン投資を決めた新たな上場企業として注目を集めています。
OneMedNet(ワンメドネット)は、医療機関や研究機関向けに医療データ関連のサービスを提供している企業であり、医療画像や患者情報などの重要なデータを効率的かつ安全に管理・共有するためのソリューションを提供しています。
今回の資金調達で調達された資金は、会社の運転資金や一般的な企業目的で使用される予定となっていますが、その中の180万ドルはビットコインの購入に充てられたと報告されています。
CoinDeskの報道によると、仮想通貨ファンドの「Off the Chain Capital」はビットコインを購入させる目的で100万ドル超をワンメドネットに投資したとのことで、ビットコイン財務戦略を採用することによって企業価値を高めることができると期待されています。
なお、記事執筆時点におけるワンメドネットの時価総額は2,528万ドル(約37億円)であり、2023年末にSPAC(特別買収目的会社)形式で上場した後、株価が90%超下落しているとも報告されています。
ビットコイン財務戦略を採用する企業は徐々に増えてきていて、今年5月にはナスダック上場の米医療機器メーカー「Semler Scientific」もビットコイン財務戦略を発表、今月5日にはBTC追加購入の報告も行われています。
最近では、BTC教育を通じてビットコインの普及促進に取り組む「ビットコインオフィス」がカリフォルニア州サンタモニカ市で設立されたことなども報告されているため、今後はビットコイン財務戦略を採用する企業がさらに増えていく可能性があると予想されています。
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