大手仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)が、トークンのロック解除と権利確定(べスティング)に関するデータを確認できる新機能の提供を開始したことが明らかになりました。
バイナンスが導入した新機能は、様々なトークンのロック解除と権利確定に関する包括的なデータを提供するもので、トークンのロック解除スケジュール、ベスティング期間、現在の流通量、今後のトークン解放イベント、ロックアップされているトークンの割合などの詳細情報にアクセスできるようになっています。
この新機能は仮想通貨関連の様々なデータを配信している「CoinMarketCap」とのパートナーシップによって実現されています。CoinMarketCapは2020年4月にバイナンスによって買収され、以降も独立した事業体として運営されています。
CoinMarketCapはバイナンスのリソースを活用して、より詳細なデータを提供し、暗号資産業界における情報の非対称性を減らすことを目指しています。
今回新たに追加されたロック解除・権利確定のデータ確認機能は、バイナンスの公式ウェブサイト上で既に利用可能となっています。なお、Decryptの報道によると、今後はバイナンスのモバイルアプリでも同機能を利用できるようになるとのことです。
この新機能により、トレーダーは大規模なトークンアンロックのスケジュールを事前に確認できるようになります。
近い将来に大量のトークン解放が予定されている場合、それは供給増加のシグナルとなり、短期的な価格変動につながる可能性があります。このような情報は、投資判断を行う上で重要な指標となります。
バイナンスのプラットフォーム上で直接この情報が提供されることで、ユーザーはトークノミクスの複雑さをより効果的に理解し、情報に基づいた判断を行うことができるようになると期待されています。
ユーザーは以下を含む様々なプロジェクトのトークノミクスに関する詳細情報にアクセスできます。
- 現在流通しているトークンの量
- 今後のトークンアンロックイベント
- ロックアップされているトークンの割合
- チームメンバー、初期投資家、アドバイザーのベスティングスケジュール
この新機能の導入により、バイナンスはユーザーに対してより透明性の高い取引環境を提供し、市場の健全性向上に貢献することが期待されています。
バイナンスの新機能は、仮想通貨市場の健全な発展と投資家層の拡大を後押しする要因となりそうです。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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