Binance Japan(バイナンスジャパン)とは?サービス内容・特徴・取扱う暗号資産などを解説
暗号資産取引所Binance Japan(バイナンスジャパン)の基本情報やサービスの概要、取り扱う仮想通貨・各種手数料・特徴・メリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します。
バイナンスジャパンとは?
Binance Japan(バイナンスジャパン)とは、世界最大の暗号資産取引所BINANCEの日本法人である「Binance Japan株式会社」が運営している日本居住者向けの暗号資産取引所です。
バイナンスジャパンは日本の法律に準拠してサービスを提供するために立ち上げられた仮想通貨取引所であり、日本国内での取扱いが認められている各種暗号資産の取引サービスや、貸暗号資産・NFTマーケットプレイスなどが展開されています。
BINANCEは元々グローバル市場向けの暗号資産取引所である「Binance.com」を通じて日本居住者向けにサービスを提供していましたが、2022年11月30日には日本の暗号資産交換業者である「サクラエクスチェンジビットコイン」の買収を通じて日本市場に正式参入することが発表されました。
日本は「取扱い可能な暗号資産の種類」や「提供可能な仮想通貨関連サービスの種類」などに厳しい制限があるため、バイナンスジャパンは日本で認められている通貨・サービスに制限する形でグローバル版サービスの一部を提供しています。
バイナンスジャパンで提供されるサービスは限られているものの、取引所のプラットフォーム自体は「Binance.com」と同じような設計で構築されているため、取引画面や取引ツールなどはグローバル版サービスと同様に高性能・多機能なものが用意されています。
グローバル版は段階的に利用制限
取り扱う暗号資産
Binance Japan(バイナンスジャパン)が取り扱う暗号資産は、2024年9月時点で以下の55種類となっています(2銘柄は一時停止中)。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ライトコイン(LTC)
- ドージコイン(DOGE)
- エックスアールピー(XRP)
- ステラルーメン(XLM)
- カルダノ・エイダコイン(ADA)
- ソラナ(SOL)
- ポルカドット(DOT)
- アバランチ(AVAX)
- アルゴランド(ALGO)
- チェーンリンク(LINK)
- エンジンコイン(ENJ)
- テゾス(XTZ)
- ポリゴン(MATIC)
- シバイヌ(SHIB)
- トロン(TRX)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- ベーシック・アテンション・トークン(BAT)
- メイカー(MKR)
- ダイ(DAI)
- ザ・サンドボックス(SAND)
- バイナンスコイン(BNB)
- アスターネットワーク(ASTR)
- コスモス(ATOM)
- アクシーインフィニティ(AXS)
- チリーズ(CHZ)
- アイオーエスティー(IOST)
- ジャスミー(JASMY)
- オントロジー(ONT)
- クアンタム(QTUM)
- ジリカ(ZIL)
- へデラ・ハッシュグラフ(HBAR)
- ニアプロトコル(NEAR)
- アービトラム(ARB)
- オプティミズム(OP)
- ザ・グラフ(GRT)
- イミュータブル(IMX)
- レンダートークン(RNDR)
- ディセントラランド(MANA)
- イオス(EOS)
- ガラ(GALA)
- エイプコイン(APE)
- クレイ(KLAY)
- リスク(LSK)
- ファイルコイン(FIL)
- スイ(SUI)
- ラップドビットコイン(WBTC)
- マスクネットワーク(MASK)
- サイバーコネクト(CYBER)
- アプトス(APT)
- シータ(Theta)
- ソーラー(Solar)
- ネオ(NEO)
バイナンスジャパンは2023年8月30日の事業説明会で「早い段階で100銘柄の暗号資産を取り扱う方針」も明かしているため、取引可能な仮想通貨の種類は今後もさらに増加していくことになると期待されます。
有望な仮想通貨を選別予定
サービスの種類・概要
Binance Japan(バイナンスジャパン)が提供しているサービスとしては以下のようなものが挙げられます。
法定通貨の入出金・暗号資産の入出庫
バイナンスジャパンでは「暗号資産の入出庫」に加えて「法定通貨の入出金」を行うこともできます。グローバル版サービスは日本円に対応していませんでしたが、バイナンスジャパンでは「日本円の入出金」を行うことも可能です。
日本円・暗号資産の出金・出庫には所定の手数料がかかるものの、日本円・暗号資産の入金・入庫に手数料はかかりません。各種手数料の詳細は「各種手数料」の項目に記載しています。
暗号資産取引所(現物取引)
暗号資産取引所(現物取引)は、バイナンスジャパンが取り扱っている暗号資産を高性能な取引画面で売買できるサービスです。
取引所サービスでは、仮想通貨のトレードなどに役立つ豊富な機能が搭載されているため、取引板・価格チャート・テクニカル指標などを確認しながら仮想通貨を売買できます。
取引画面は自分好みにカスタマイズすることも可能で、仮想通貨の売買も簡単操作で行うことができるため、初心者から上級者までが利用できる魅力的なサービスとなっています。
バイナンスジャパンは現物取引サービスで日本円取引ペアの拡充も続けていて、2024年8月時点では以下のような仮想通貨の日本円取引ペアが提供されています。
【日本円と取引できる仮想通貨】
BNB・BTC・ETH・ADA・SHIB・SOL・XRP・DOGE・NEAR・MATIC
取引所サービスの取引画面(画像:BTCチャート)
暗号資産販売所(コンバート)
暗号資産販売所(コンバート)は、バイナンスジャパンが取り扱っている暗号資産を簡単操作で売買できるサービスです。
取引所のような多機能ツールは提供されていないものの、売買したい暗号資産や数量を入力するだけの簡単操作で各種暗号資産を売買することができます。
販売所の手数料は無料で、売買価格を指定できる「指値注文」も可能、指値注文の場合はシンプルなチャートも表示できるため、初心者の方や簡単操作で仮想通貨を売買したい方に魅力的なサービスとなっています。
シンプル·アーン(貸暗号資産)
シンプル·アーン(貸暗号資産)は、自分が保有している暗号資産を一定期間バイナンスジャパンに貸し出すことによって、報酬が得られるサービスです。
貸出可能な暗号資産の種類は様々で、通貨によって貸出期間も異なります。各暗号資産の報酬レート(APR)などは「Simple Earn」のページにアクセスすることによって確認することが可能です。
なお、貸暗号資産(定期)の報酬レートは毎日変動し、報酬は貸出日(ロック開始日)後の日本時間9:00から発生、報酬が発生した日の翌日の9:00〜17:00の間に、現物ウォレットで報酬が配布されます。
また、貸暗号資産(定期)では、満期前にいつでも資産を償還できますが、早期に償還するとそれまでに発生したすべての報酬が失われます。償還された元金は、現物ウォレットに配布された配当から差し引かれます。
自動購入(オート·インベスト)
自動購入(オート·インベスト)は、購入したい仮想通貨・投資金額・購入プランなどの設定を行うことによって、設定した内容に沿った金額を定期的に暗号資産に投資し、暗号資産を積立購入できる機能です。
一度投資すれば「Simple Earn」から毎日収益を受け取ることが可能で、いつでも好きな時に償還することができます。
このサービスでは、資金を分割して設定したタイミングで均等額ずつ定期購入する「ドルコスト平均法」が採用されており、ユーザーはプラン作成時に「購入通貨・数量・購入サイクル・繰り返し日」などを細かく設定することが可能です。
プラン作成時には、単一の暗号資産を購入する「シングルトークン」のプランや、複数の暗号資産を1つのポートフォリオで購入する「ポートフォリオ」のプランを選択することができます。
NFTマーケットプレイス(Binance NFT)
NFTマーケットプレイス(Binance NFT)は、様々なNFTを安全に取引できる多機能なNFT売買市場です。
Binance NFTでは、人気のNFTコレクションを含む様々なNFTを売買できる他、独自のNFTを作成・発行できる機能なども提供されています。
トップページでは「各種NFTコレクションの取引量・価格変動率・フロア価格」などを確認することが可能で、詳細ページ移動すれば「取引価格の推移・出品中のNFT情報・リスト済みのアイテム数・所有者数・ロイヤリティ手数料」などを確認することができます。
なお、Binance NFTでは記事執筆時点で以下のブロックチェーンネットワークがサポートされています。
- BNB Chain
- Ethereum
- Bitcoin
各種手数料
暗号資産の入出金手数料
【暗号資産の入金手数料】
無料
【暗号資産の出金手数料】
暗号資産の出金毎にトランザクション手数料をカバーするため料金がかかります。出金率はブロックチェーンネットワークによって決定され、ネットワークの混雑状況などの要因によって予告なく変動することがあります。
日本円の入出金手数料
【日本円の入金手数料】
無料
【日本円の出金手数料】
150円
暗号資産の現物取引手数料
暗号資産の現物取引手数料は「ユーザーのVIPレベル」や「手数料の支払い通貨」によって異なります。
VIPレベルは「過去30日間の取引量」によって変化する仕組みで、現物取引手数料の支払いで「BNB」を使用した場合には、メイカー・テイカー手数料に「25%の割引」が適用されます。
VIPレベルや支払い通貨に応じた暗号資産の現物取引手数料は以下の通りです。
VIP Level | 30日間の総取引金額 (USD換算ベースにて集計) | メイカー手数料/テイカー手数料 | メイカー手数料/テイカー手数料 (BNB ディスカウント) |
一般 | 0 | 0.10% / 0.10% | 0.075% / 0.075% |
VIP 1 | ≧80,000 | 0.07% / 0.07% | 0.0525% / 0.0525% |
VIP 2 | ≧400,000 | 0.03% / 0.03% | 0.0225% / 0.0225% |
VIP 3 | ≧2,000,000 | 0.02% / 0.025% | 0.015% / 0.01875% |
VIP 4 | ≧10,000,000 | 0.01% / 0.025% | 0.0075% / 0.01875% |
- 30日間総取引金額は、前日までの直近30日間(日本時間毎朝09:00〜翌朝08:59)の取引情報をもとに日次で自動的に計算されます。
- 現在のVIPレベルから上位のVIPレベルにアップグレードされる要件を満たされている場合、計算対象30日間の最終日の翌日からに自動的に反映されます。
- 全ての取引金額および算出基準については、バイナンスジャパンの裁量によって決定されます。
日本円入金に関する注意喚起も
Binance Japanの特徴・魅力
Binance Japan(バイナンスジャパン)の大きな特徴としては「取扱銘柄数が非常に多いこと」や「サービス・取引ツールが充実していること」などが挙げられます。
バイナンスは非常に多くの暗号資産を取り扱っていることでも知られる大手暗号資産取引所であり、バイナンスジャパンもグローバル版サービスで取り扱っている銘柄の中から有望な仮想通貨を選別して新規上場させていく方針を明かしています。
また、サービスや取引ツールが充実している点も大きな魅力の1つで「簡単操作で売買したい方・基本的に放置で自動購入したい方・テクニカル分析で本格的にトレードしたい方」など様々な方が満足できるサービス内容となっています。
なお、バイナンスはiOS・Android向けの多機能スマホアプリも提供しているため、外出先でも暗号資産を簡単に売買することが可能で、ウィジェット機能で価格チャートを表示させることなどもできます。
ウィジェットは表示スタイル・銘柄数・表示銘柄のカスタムも可能
Binance Japanのメリット
Binance Japan(バイナンスジャパン)のメリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 世界最大級の暗号資産取引所であるBINANCEの日本向けサービス
- 取扱銘柄数が非常に多く、将来的には100銘柄の取扱いを予定
- 初心者から上級者までが安心して利用できる
- 販売所を利用すれば専門知識なしで簡単に売買可能
- 取引所を利用すれば高性能な取引ツールで売買できる
- 貸暗号資産で資産を増やすことも可能
- 自動購入を利用すれば簡単設定で仮想通貨を定期購入できる
- NFTマーケットプレイスでNFTの売買も可能
- 暗号資産・日本円の入金手数料が無料
- たくさん取引する場合には取引手数料が安くなる
- 取引所の取引画面はカスタマイズ可能
- 日本語対応のチャットサポートも提供されている
- 今後のさらなるサービス拡大にも期待できる
Binance Japanのデメリット
Binance Japan(バイナンスジャパン)のデリットとしては以下のような点が挙げられます。
- サービスが多いことなどから初心者には難しく感じる可能性がある
- グローバル版・日本版の提供サービスの違いが少し見分けづらい
- 毎月の取引量が少ない方の場合は取引手数料が高額になる可能性
- BINANCEユーザーを狙う詐欺も多いため、情報管理などには注意が必要
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