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トランプ氏、米SEC次期委員長に「ロビンフッド幹部」起用か=報道

次期SEC委員長候補にダン・ギャラガー氏

米共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏は、11月の大統領選挙で勝利した場合にRobinhood(ロビンフッド)の最高法務責任者であるダン・ギャラガー氏を米証券取引委員会(SEC)の委員長に起用する可能性があると伝えられています。

このニュースは米国の政治ニュースサイト「Politico」が報じたもので「規制当局者や証券弁護士らは”トランプ氏が再選した場合の次期SEC委員長候補としてダン・ギャラガー氏が浮上している”と語った」と伝えられています。

Robinhood(ロビンフッド)は、仮想通貨・株式・オプション・ETFなどに投資できる米国で人気の投資アプリであり、仮想通貨市場への影響力が強いことなどでも知られています。

ダン・ギャラガー氏は、2011年から2015年までの期間にかけてオバマ政権下でSEC理事を務めた経歴を持つ人物です。Politicoは「元SEC職員の一人は”ダン・ギャラガー氏を選ぶのは自然な流れだ”と語った」と報じています。

米SECとロビンフッドは対立中

Politicoは今回の記事の中で「ダン・ギャラガー氏は最初にSECとの対立に直面するかもしれない」とも報じています。

これは米SECが今年5月にロビンフッドに対して、訴訟を起こす可能性を通知するウェルズ通知を送ったためであり、「訴訟が起こるかどうかは確定していないが、もしも訴訟が提起された場合はギャラガー氏にとって非常に不利な注目が集まるかもしれない」と説明されています。

ギャラガー氏はウェルズ通知を受け取った際に「ロビンフッドにリストされている暗号資産は証券ではないと確信している」と語っていましたが、今回の記事でも「ロビンフッドは他社よりもはるかに少ない数のトークンしか取り扱っておらず、貸付やステーキングも提供していないため、これは勝ち目がないケースだ」とのコメントが紹介されています。

なお、今回の報道ではギャラガー氏がSECの方針に対する明確な異論を持っていることも報じられていて、ギャラガー氏が「私は違うやり方をしていただろう。ゲンスラー氏とは長い付き合いがあり、彼を尊敬しているが、この点については彼に同意できない」と語ったことなども報じられています。

可能性のある他の候補者は?

Politicoの報道では、トランプ政権下でSEC委員長に就任する可能性がある他の候補者として以下のような人物が挙げられています。

トランプ氏は過去の発言で「米大統領選で勝利した場合には初日にゲイリー・ゲンスラー委員長を解任する」との方針を語っているため、トランプ氏が米大統領選で勝利した場合には、早い段階で新しいSEC委員長が決定されることになると予想されます。

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Souce:Politico報道
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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