2年ぶりの資金移動、11,509 BTCを送金
イーロン・マスク氏が率いる米国の大手電気自動車メーカーのTesla(テスラ)が保有していたビットコイン(BTC)が約2年ぶりに移動され、全てのビットコインが謎のウォレットに移されたことが明らかになりました。
テスラは複数のウォレットアドレスに分割してビットコインを保有していましたが、本日16日には各ウォレットでビットコインの送金を開始、現在はArkhamが報告しているテスラのウォレット残高がゼロになっています。
今回移動されたビットコインは記事執筆時点の日本円換算で約1,150億円に相当する11,509 BTCで、これらのビットコインは7つの新しいウォレットに移動されたと報告されています。
ビットコイン移動の目的は?
テスラがビットコインを送金した目的は現時点で明らかにされていないものの、送金先のウォレットアドレスは仮想通貨取引所のものではないため、売却を目的としたものではないと考えられています。
オンチェーン分析プラットフォームを展開している「Spot On Chain」も”今回の送金は売却目的ではない”との見解を示していて、「送金先となった新しい7つのウォレットはテスラが所有している可能性が高い」と語っています。
また、同社はイーロン・マスク氏が過去に「ビットコイン・イーサリアム・ドージコインを売却する予定はない」と語っていたことも説明し、今回の送金はBTCを新しいウォレットに移すためのものであるとの考えを示しています。
テスラは、2年間の休眠期間を経た後、4時間前に保有する11,509 BTC(現在の価値で約7億7,300万ドル相当)を7つの新しいウォレットに移動しました。この新しいウォレットは、テスラが所有している可能性が高いことに留意してください。
テスラのCEOであり、ビットコインの強力な支持者であるイーロン・マスク氏は、ビットコインが彼の「セーフワード」であり、ビットコイン、イーサリアム、ドージコインを保有し続け、売却する予定はないと述べています。
新しいテスラのウォレットを追跡するには「@spotonchain」をフォローし、以下のリンクで確認してください:
https://platform.spotonchain.ai/en/entity/2300
仮想通貨業界では、これまでに原因不明の仮想通貨盗難事件などが多数発生しているため、今回の送金はセキュリティ上の理由によるものである可能性もあると考えられます。
テスラやイーロン・マスク氏は記事執筆時点で今回のビットコイン移動についてコメントしていないため、明確な送金目的は不明ですが、移動されたビットコインは現在もブロックチェーン上で追跡可能であるため、今後の動きやテスラからの公式発表などには注目が集まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1BTC=10,021,651円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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