Praxisが5億ドル以上の資金調達
Praxis(プラクシス)が日本時間2024年10月16日に公式サイトで、5億2,500万ドル(約780億円)の資金調達に成功したと発表しました。
Praxisは、世界初のネットワーク国家構想のプロジェクトです。構想の一部では、将来的にオンチェーンの仕組みを活用して全ての資産・通貨・契約などを管理することを目指しています。
Praxisの発表によると今回調達した5億2,500万ドルは、都市開発のために使用される予定です。開発される都市では、AI・仮想通貨・バイオテクノロジー・エネルギーなどに関連する人材を誘致し、先進技術の発展を加速させることを目指しています。
今回の資金調達には、Arch Lending、GEM Digital、Manifold Tradingなどが参加しており、仮想通貨業界の著名な実業家もエンジェル投資家として参加しています。また、2022年3月にはParadigmなどからの資金調達にも成功していました。
Praxisは発表で「この都市は、テクノロジー企業に対する規制障壁を軽減した特別経済区であり、AI、仮想通貨、バイオテクノロジー、エネルギー、先進製造業などの分野で進歩を促すように設計されています」と述べました。
なお、都市が開発される具体的な地域はまだ発表されていません。
Praxisのネットワーク国家と仮想通貨
Praxisのネットワーク国家構想にはいくつかの計画が組み込まれており、主要トピックの1つに仮想通貨やオンチェーンでの経済システムが挙げられます。
Praxisは公式ブログで、現状の仮想通貨市場は投機に依存していると指摘し「仮想通貨の普及・成長にはネットワーク国家構想によって、チェーン上で資産・通貨・契約を管理し、社会の中核となる機能をブロックチェーンに持ってくる必要がある」と述べました。
最終的には、経済全体をオンチェーンで構築することで、さまざまな資産の取引・移転を全てブロックチェーンで完結させることを目指しています。
Praxisによると2024年9月のデータで、Praxisのメンバーは1万3,000人以上が在籍しており、80カ国以上・400都市以上に広がっています。物理的な都市・国家はないものの、すでにDiscord・Telegramなどを活用して、コミュニティ内で結婚・雇用・資金調達などが行われています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=149.4円)
Web3活用都市は他にも
Souce:Praxis発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Praxis公式サイトから