仮想通貨採用の未承認国家「リベルランド」トロン創設者ジャスティン・サン氏が首相に
ジャスティン・サン氏が国会議員・首相代行に
ビットコイン(BTC)を公式通貨として採用することを宣言している未承認国家リベルランドは2024年10月8日に、トロン(Tron/TRX)の創設者であるジャスティン・サン氏を首相代行に指名したことを発表しました。
リベルランドはクロアチアとセルビアの間に位置する非公認の小国で、仮想通貨やブロックチェーンに重点を置いている他、99%の資産をビットコインで保有しているとも報告されています。
今回の発表では、ブロックチェーン基盤の投票システムを用いた議会選挙の集計結果が発表されていて、ジャスティン・サン氏は国会議員として選出され、首相代行にも指名されたと報告されています。
今回の選挙で選出されたメンバーとしては以下のような人物が挙げられています。
- Justin Sun氏(首相代行)
- Evan Luthra氏
- Jillian Godsil氏
- Ivan Pernar氏
- Navid Saberin氏(再選)
- Dorian Stern Vukotić氏(再選)
- Michal Ptáčník氏(再選)
リベルランドとは?
リベルランドは、チェコ人の政治家であるヴィート・イェドリチカ氏が2015年4月13日に建国を宣言した未承認の新国家であり、クロアチアとセルビアの間に位置するドナウ川沿いの空白地帯で建国活動が行われています。
リベルランドという国名は自由を意味するLiberty(リバティー)に由来する「自由の国」を意味するもので、建国活動を行っている人々は経済的自由と思想的自由が保障された自給自足型の国家を掲げています。
同国は仮想通貨やブロックチェーンを活用していることでも知られていて、準備通貨の99%以上をビットコインが占めている他、ブロックチェーン基盤の投票システムも採用、税金を課さない暗号通貨に基づいた自由放任経済を目指しています。
ブロックチェーン基盤の投票システムでは、投票結果が改ざん不可能であることを証明できるため、選挙結果に対する疑念を排除して、透明性を確保することができると期待されています。
リベルランドは国際的には国家として承認されていないものの、ビットコインなどの仮想通貨に前向きなアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領などから支持を得ているとも報告されており、今後は分散型アプリケーション(DApps)や分散型取引所(DEX)のリリースなども予定していると伝えられているため、今後の動向には注目が集まっています。
Web3採用は国家規模で進む
Souce:リベルランド公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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