Web3ドメイン関連のメタマスク拡張機能
仮想通貨(暗号資産)の送受信に役立つWeb3ドメインネームサービス(DNS)を提供している「SPACE ID」は2024年10月21日に、MetaMask(メタマスク)のブラウザ拡張機能である「SPACE ID Snap」をリリースしたことを発表しました。
ドメインネームサービス(DNS)とは、ドメイン名とIPアドレスを紐づけて管理するシステムのことであり、仮想通貨業界ではドメイン名とウォレットアドレスを紐づけて仮想通貨の管理を簡素化するドメインネームサービスが展開されています。
一般的な仮想通貨ウォレットアドレスは「0x000….」といった複雑な英数字の文字列で構成されていますが、DNSを利用すれば「myname.eth」などといった覚えやすい文字列で仮想通貨を送受信することができます。
Web3対応のDNSはすでに複数の企業から提供されていますが、SPACE IDのドメイン名は「Binance Web3 Wallet、OKX Wallet、SafePal」などを含む様々な有名企業のウォレットや取引所でサポートされていると報告されています。
SPACE ID Snapとは?
SPACE ID Snapは、複雑なウォレットアドレスをシンプルなドメインに置き換えることができるメタマスク拡張機能であり、メールを送信するのと同じくらい簡単に仮想通貨を送受信できるようになると説明されています。
この拡張機能は第三者がメタマスクにカスタマイズ機能を追加できるようにするサービス「Snaps」を用いて作成されたもので、公式発表ではすべてのEVM互換チェーンにおける仮想通貨の転送を簡素化できると報告されています。
メタマスクでSPACE IDドメインが利用可能に🦊
「SPACE ID MetaMask Snap」のご紹介⚡
SPACE ID Snapはメタマスクのブラウザ拡張機能で、すべてのEVM互換チェーンにおける仮想通貨の転送をテキストメッセージを送信するのと同じくらい簡単にします📧パブリックウォレットアドレスを、シンプルで安全かつカスタマイズ可能なSPACE IDドメインに置き換えることができます。
SPACE ID Snapのダウンロードはこちら:
https://space.id/metamask
SPACE ID Snapを利用するユーザーは、メタマスクのウォレットにSPACE IDのWeb3ドメインを統合して直接操作できるとのことで、主な機能としては以下のような点が挙げられています。
- ドメイン名で暗号資産を送信
長いウォレットアドレスをコピペして確認する手間を排除できる。受信者のドメイン名をメタマスクに入力して、送信ボタンを押すだけで暗号資産を送信できる。 - クロスチェーン互換
ドメイン名にSPACE IDでサポートされているチェーンを登録すると、Ethereum、BNBチェーンなどの複数のEVMチェーンにまたがるアドレスにドメインをマッピングできる。 - すべてのSPACE IDドメインを利用可能
SPACE IDのプラットフォームにリストされているすべてのドメイン名をメタマスクで利用できる。「.bnb」や「.arb」に限らず、EVM互換チェーン上に展開された他のトップレベルドメインも利用可能。
なお、利用可能なトップレベルドメインの種類としては「.eth、.bnb、.arb、.taiko、.mint、.floki、.manta、.mode、.cake、.alien、.ail、.zeta、.zkf、.tomo、.merlin、.burger、.gno、.ll」などが挙げられています。
SPACE IDは「今回のリリースは始まりに過ぎない」とも語っていて、今後もドメイン名をサポートするアプリケーションとブロックチェーンを拡大し、機能強化を続けていく方針を語っています。
仮想通貨ウォレットアドレスの複雑さは誤送金や詐欺の要因の1つにもなっており、仮想通貨を難しく感じさせる要素の1つでもあるため、ドメインネームサービスの統合が進めば仮想通貨業界全体の成長につながると期待されます。
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Souce:SPACE ID公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:SPACE ID公式発表から引用