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パイスネットワークのETN「VanEck Pyth ETN」ヨーロッパで上場

PYTHトークンのETNがヨーロッパで取引可能に

VanEck(ヴァンエック)は2024年11月5日に、パイスネットワーク(Pyth Network)のネイティブトークン「PYTH」のパフォーマンスを追跡する上場投資証券(ETN)となる「VanEck Pyth ETN」がヨーロッパ市場で上場したことを発表しました。

パイスネットワーク(PYTH)とは?

パイスネットワークは、スマートコントラクトが現実世界のデータとやり取りしてブロックチェーン間の通信を可能にする分散型オラクルプロトコルです。

PYTHトークンは、このネットワークのガバナンストークンとして機能し、分散型金融(DeFi)の基盤を強化する重要な役割を果たしています。

CoinMarketCapのデータによると、PYTHトークンの完全希薄化時価総額は記事執筆時点で約34億ドル(約5,230億円)とされており、市場から高い注目を集めています。

「VanEck Pyth ETN」とは?

VanEck Pyth ETNは「MarketVector Pyth Network VWAP Close Index」に連動する投資商品で、リヒテンシュタインに拠点を置くバンク・フリックによって完全に現物担保されています。この設計により、透明性と信頼性の高い投資商品となっています。

上場投資証券(ETN)は、基礎となる資産の価格パフォーマンスを追跡する設計で、仮想通貨市場への投資をより簡便にする金融商品です。今回のETNは従来の仮想資産取引よりも簡便で規制対応が整った形でPYTHトークンへの投資を可能にします。

なお、VanEck Pyth ETNはユーロネクスト・アムステルダムおよびユーロネクスト・パリで取引することが可能で、以下に記載する15カ国の投資家が取引できると説明されています。

【取引できる15カ国】
オーストリア、スイス、ドイツ、デンマーク、スペイン、フィンランド、フランス、イタリア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スウェーデン

今回のETN上場は、PYTHトークンを規制の整った形で広く投資家に提供するものであり、仮想資産市場における透明性や信頼性を向上させる動きといえます。

ヴァンエック・ヨーロッパのCEOであるマーティン・ロゼミュラー氏は、公式発表の中で次のように述べています。

ブロックチェーン技術に基づくスマートコントラクトは、その多様な用途によって金融業界で重要性が増しており、オラクルネットワークは現実世界でのスマートコントラクト活用を可能にする上で重要な役割を果たしています。

当社のPyth ETNによって、投資家はDeFiアプリケーションインフラの重要な一部となる可能性を秘めたPyth Networkの発展に参加する機会を得ることができます。

様々な仮想通貨関連商品を提供するVanEck

ヴァンエックは、仮想資産や伝統的な金融商品に特化したグローバルな資産運用会社であり、これまでにも多くの仮想通貨関連商品を提供してきた実績を有しています。

同社はこれまでにもソラナ(SOL)チェーンリンク(LINK)などの仮想通貨関連ETNをヨーロッパ市場で展開しており、仮想資産市場での存在感を示しています。

今回のPYTH ETNの上場は、ヴァンエックの市場拡大戦略をさらに強化するとともに、分散型金融(DeFi)の成長に寄与するものとして注目されています。

このような規制対応の整った投資商品が増えることで、投資家の安心感が向上すると同時に、市場全体の信頼性も高まることが期待されます。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.94円)

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Souce:VanEck公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用