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米国上院議員、トランプ大統領のWLFIやUSD1に懸念表明|規制当局に対応求める

米国上院議員がトランプ大統領の推進するWLFIおよびUSD1に対して懸念を示し、規制当局に早急な対応を求めました。これにより仮想通貨市場への影響が注目されています。

米国上院議員、規制当局に圧力をかける

米国の上院議員らが2025年3月28日に、WLFI(ワールド・リバティ・ファイナンシャル)およびUSD1を巡る利益相反やリスクに対して懸念を表明しました。

WLFIは、トランプ大統領の一族が主導しているDeFiプロジェクトです。同プロジェクトは3月25日に、ステーブルコインであるUSD1を発表しています。

複数の民主党上院議員は、3月28日に公開された書簡を通じて「USD1の発行は重大な利益相反と金融システムへの前例のないリスクをもたらす」と指摘しました。

また、トランプ大統領が当局を軽視したり、圧力をかけることによってWLFIに利益をもたらす可能性についても懸念を表明しました。

民主党上院議員らは、USD1の管轄当局であるFRB(連邦準備制度理事会)およびOCC(通貨監督庁)に対して迅速に対応するよう求めています。

具体的な懸念点として、以下のような項目が挙げられています。

同書簡には、仮想通貨に批判的な人物で知られるエリザベス・ウォーレン上院議員のほか、4名の民主党上院議員が署名しました。

民主党は仮想通貨推進に反発

トランプ大統領の就任以降、米国の規制当局や議会から仮想通貨に友好的な動向が見られています。

一方、民主党を中心に反発する動きも確認できます。民主党のサム・リカルド下院議員は2025年2月28日に、大統領や議員がデジタル資産や有価証券を発行・宣伝することを禁止する法案を提出しました。

本日私は政府高官による証券やデジタル資産の発行、サポート、宣伝を禁止するミーム法案を提出しました。

同氏はXに添付した動画において、トランプ大統領およびメラニア夫人によるミームコイン発行を名指しで批判しています。

また、民主党のジェラルド・E・コノリー下院議員は3月13日に、スコット・ベセント財務長官宛ての書簡で、仮想通貨準備金に反対する旨を明らかにしました。同書簡では、仮想通貨準備金創設を以下のように批判しています。

仮想通貨準備金の創設は、アメリカの納税者の犠牲のもとに大統領とその側近を豊かにすることになります。

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Source:米国上院委員会書簡
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用