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カルダノ(ADA): オープンソースプロジェクト「Cardano Rust Project」を発表


CARDANO(カルダノ)プロジェクトで開発を進めている「IOHK」は、第三者の開発者を拡大するためのオープンソースプロジェクト「Cardano Rust Project」の開始を発表しました。この新たな取り組みによって、今後はさらにコミュニティが拡大していくことが期待されています。

こちらから読む:着々とプロジェクトが進行する「CARDANO/ADA」話題のニュース

Cardano Rust Project(カルダノ・ラスト・プロジェクト)

Cardano Rust Projectは、ADAのウォレットとノードのライブラリを提供する初めてのオープンソースプロジェクトです。このツールボックスの詳細を知りたい方はこちらをどうぞ:cardanorust.iohkdev.io

IOHKは、プログラミング言語Haskellで構築されたCARDANO決済レイヤーの最初のバージョンである「Byron」を開始してからちょうど1年後である2018年10月1日に「Cardano Rust Project(カルダノ・ラスト・プロジェクト)」を発表しました。

「Rustプロジェクト」は、Cardanoブロックチェーン用のソフトウェア開発キットであり、この開発キットには、
・ブロック
・トランザクション
・アドレスなどのデータ型
・ブロックの照会
・トランザクションの送信
などのプロトコル機能を含めた、ブロックチェーンとやりとりするために必要ないくつかの要素が含まれています。

「Rust」とは、オープンソースプロジェクトを支援するために設立された非営利団体「Mozilla(モジラ)」が支援しているプログラミング言語であり、「C言語」や「C++」の代わるプログラミング言語として作成されています。

オープンソースコミュニティの構築

プルーフ・オブ・ステーク(Proof-of-Stake)のブロックチェーンである「CARDANO」は、現在IOHKによって生成されているブロックで集中管理されていますが、「Rustプロジェクト」はユーザーにステーキングプールを公開する2019年第1四半期にその管理方法を変更したいと考えています。

Github(ギットハブ)上で公開されているリポジトリには、第三者による使用を目的としたCARDANOの機能ツールボックスなどのプロジェクトが記載されており、CARDANOノードの将来のために「Rust」の実装が進行中であるとも記されています。

「Rustプロジェクト」から誕生した最初のプロジェクトであるアルファ版のウォレット「コマンドライン・インターフェース・ウォレット」は、サードパーティ開発者向けのツールボックスとして機能し、開発者はウォレットの機能とノード関数のライブラリを選択して使用することができるようになっています。

また、開発者はCARDANOのDaedalus(ダイダロス)Icarus(イカロス)のウォレットを含む複数のウォレットを管理することができるようになっており、これらのライブラリはオープンソースでもあるため、最終的にはプロジェクトを引き継ぐためのコミュニティとなることが期待されています。

クライアントを多様化させることは、プロトコルが限定的に実装される可能性を低めることにも繋がるため、オープンソースソフトウェア開発における一般的な手法でありながら優れたソフトウェア開発方法でもあります。

イーサリアムやイオスとの協力

CRADANOプロジェクトで開発を手がけているブロックチェーン企業「IOHK」の最高経営責任者(CEO)であるCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏は『プロジェクトが成熟し、成長するにつれて様々な顧客の要望を満たす必要がある』と述べています。

ホスキンソン氏が2014年に共同設立者兼CEOとして参加した「イーサリアム(Ethereum/ETH)」は、Googleのプログラミング言語である「Go」で書かれた「Go-Ethereum」と、「Rust」で書かれた「Parity」を選択肢として提供しています。

IOHKは「Cardano-Haskell」が新しいクライアントのための参照コードとして役立つことを目指しており、Cardanoプロトコルがどのように動作するべきかを紹介しています。

ホスキンソン氏は『”Javascript” “Ruby” “Python”のような命令型の言語で書かれたクライアントを見ることは非常に重要であり、”Rust”や”C++”のようなシステム言語で書かれたものを見ることも非常に重要』だと述べています。

このようなことから最終的にIOHKは、カルダノが「イオス(EOS)」や「イーサリアム(ETH)」などのようなプロジェクトと協力し合えることを望んでいると考えられます。

ホスキンソン氏は『IOHKはスマートコントラクトのテストにRustのクライアントを使用する可能性が高い』と述べており、『2つのスマートコントラクトのテストネットが既に稼働している』と述べています。

「Cardano Rust Project」が進行し、オープンソースの開発コミュニティーがこれからさらに発展していくことになれば、CARDANOプロジェクトは、より多くの人々に支えられながら世界中で利用される機能的なプラットフォームとしてさらに成長していくことになるでしょう。

CARDANO(ADA)はここ最近で、実用的なアプリケーションもリリースされており、複数の仮想通貨取引所やウォレットアプリにも追加されています。

カルダノエイダコイン(CARDANO/ADA)の価格|2018年10月3日

カルダノエイダコイン(CARDANO/ADA)は、2018年10月3日の時点では「1ADA=約9円」で取引されています。