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ビットコインゴールド詐欺で3億円を超える被害が発生

ビットコインゴールドを使った詐欺が見つかりました。
すでに被害額は 3億3000万円を超えると発表されており、注意喚起されています。
今回のビットコインゴールドを利用した詐欺ですが、ビットコインなどを保管する「ウォレット」を利用したものです。

ビットコインゴールド詐欺の手口とは?

このウォレット型詐欺ですが、手口としては「ビットコインゴールドを配布する BTGウォレットを作るので、あなたのビットコイン、もしくはその他の暗号通貨の暗号キーを入力してください。」というものです。
ビットコインゴールドは、10月24日にハードフォークをし配布されましたが、それ以降、取り扱い取引所・ウォレットが限定されているため、引き出せないという状況が続いています。
なので、「今すぐビットコインゴールドを手に入れるために、ウォレットを作ってください。そうすれば配布いたします。」という手口で、不正に暗号キーを大量に集めていたと考えられています。
ビットコインなどをブロックチェーンを使った暗号通貨では、他人に見せても問題がない「公開キー」と他人には絶対に教えてはいけない「暗号キー」を使い取引を成立させています。
重要なことなのでしっかりと覚えておいていただきたいことなのですが「暗号キーはいかなる場合でも、他人には絶対に教えてはいけません。」
「暗号キーを知って良いのは、世界で自分ただ 1人です。」
これは絶対に変えてはいけないルールです。

ビットコインゴールド詐欺を行っているサイト

このビットコインゴールドウォレット詐欺を行なっているサイトの 1つ「 mybtgwallet.com 」はすでに閉鎖済みとなっています。
その他にも同様の手口で暗号キーを集めているサイトは未だに残っているため、注意は必要です。
米国暗号通貨メディア「 CoinDesk 」によると、今回のビットコインゴールドウォレット型詐欺での被害額は、ビットコインで 300万ドル(約 3億3,000万円)。
イーサリアムで 330万円、ライトコインで 800万円、ビットコインゴールドで 1,100万円を超えると考えられています。
被害者の 1人は、このウォレットサイトのリンクを BTG公式サイトより取得したことから信用してしまったと話しています。
この盗難が明らかになる直前、BTGチームはこのウォレットサイトを推奨するツイートを行っており、それによって被害が拡大したと考えられます。


このウォレットサイトは John Dass(ジョン・ダス)というユーザーにより開発されたことがわかっていますが、現状この名前が本名なのか偽名なのかすらも分かっていません。
John Dassは “開発者” タグ付きの BTG Slackチャンネルに入っていましたが、彼はBTGプロジェクトの正式なチームの一員ではなかったようです。
事件後、BTGチームの内部調査が開始され、「この問題の根底に達するためにセキュリティ専門家と協力している」と BTGチームは述べています。
BTGチームは、数日以内に新たな調査について発表するとしています。
このようなハードフォークに乗じた詐欺は、今後も出てくるはずなので、「アカウント情報」や「暗号キー」など、取引に直接影響を及ぼす個人情報は絶対に流出しないように注意をしておきましょう。
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