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イーサリアムとビットコインの決定的な違い

2017年1月時点で、ビットコインの時価総額は 1.6兆円、イーサリアムの時価総額は 1000億円を超え、全仮想通貨(暗号通貨)の時価総額の大半をこの 2つが絞めています。
ビットコインとイーサリアムは、仮想通貨市場の 1位と2位に位置付けられていることもあり、よく比べられますが「仮想通貨としての特性」は全く違います。
一言でいうなら、ビットコインは「経済」イーサリアムは「プラットフォーム」とそれぞれの特性は全く違うことが分かると思います。
今回は具体的に「イーサリアムとビットコインのどこが、どう違うのか?」について具体的にお話ししていきます。

イーサリアムとビットコインの共通点

まずはイーサリアムとビットコインの共通部分についてお話ししていきます。
もちろん 2つの仮想通貨の共通点は「ブロックチェーン」です。
どちらも、通貨の運用をブロックチェーン上で行うことで非中央管理体制でシステムを持続させ、自立した状態で通貨が存在しています。
イーサリアムにしても、ビットコインにしてもブロックチェーン無しには存在し得ません。つまり、ブロックチェーンがなければ仮想通貨はこの世に生まれなかったということです。

イーサリアムとビットコインの違い

ブロックチェーンという根幹のシステムでは両通貨とも同じですが、通貨としての特性や自由度が全く異なります。
それでは、まずビットコインの特徴についてお話ししていきます。

ビットコインは「完成度の高い通貨」

そもそも、ビットコインは「通貨」として、いま存在する円やドル、ユーロよりも「通貨としての完成度」が上です。
世界中で共有し使用でき、世界中どこでも価格がある程度一定です。
ネットにオンラインであれば、スマホだけで支払いが可能ですし、振込手数料や決済手数料も普通の通貨とは比べ物にならないくらい安いです。
また非中央管理のため、通貨を維持するシステムに莫大なコストをかけずにすみます。
国を選ばず、政府の強制力も届きにくい、運営コストや手数料も安い。スマホだけで全世界を旅行することも可能な利便性。
まさに「通貨」としての可能性と完成度は圧倒的にビットコインが上でしょう。

イーサリアムとビットコインとの違いは「自由度」

先ほど「ビットコインは経済的に特化している」とお話ししましたが、それに対してイーサリアムは「通貨」と「契約」そして、それらを複合した「プラットフォーム」としての役割を持っています。
ビットコインは確かに「お金」として完成度が高いです。
しかし、イーサリアムの場合「お金」として使えるだけでなく、インターネット上に「契約書」を作り出したり、「契約を執行」したり、更にイーサリアムネットワーク上に「システム(アプリ)」を作ることも可能です。

イーサリアムは自由な仮想通貨

イメージが湧きにくいと思いますので、少々例を出します。
例えばあなたが、「輸入した商品を転売するビジネス」をしていたとします。
この時、商品を仕入れる時に輸入元と「契約書」を交わします。この時、この契約書を「イーサリアムのブロックチェーン」に書き込むことができます。
更に商品の代金支払いもイーサリアムででき、かつ決済手数料もほとんどかかりません。
更にシステムを組めば、仕入れた商品が品薄になった時にイーサリアムのシステムが自動で商品を再輸入してくれます。
イーサリアムとは「通貨」であり「契約書」であり、「 web 上のシステム」でもあるんですね。
このようにシステムで契約を成立させて、決済が必要になれば自動で決済すし、商品管理にも使える。
つまり、「何にでも使える」ということです。
このイーサリアムの「自由度の高さ」が「通貨」としてのみ使えるビットコインとの決定的な違いです。
イーサリアムについてもっと詳しく知りたい方はこちら