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Telegram:米SECの見解に「失望」18ヶ月間、協議求めたにも関わらず


米国証券取引委員会(SEC)は、Telegram(テレグラム)の仮想通貨Gram(グラム)は”未登録証券”であると判断し、同社のトークンセールは違法であるとの見解を示しましたが、Telegramは「SECの訴訟」に納得していないということが複数の報道で明らかになりました。Telegramのブロックチェーン「TON」開発者は、”私たちは過去18ヶ月間に渡ってSECと話し合いを行おうとしてきた”と語っています。

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10月24には「公聴会」を予定

米国証券取引委員会(SEC)は、先日12日に「Telegramは仮想通貨Gramが証券あるにも関わらず、Gramの申し出と販売登録を行わなかった」として同社が行なったトークンセールは違法であるとの見解を示しました。

しかしこれに対してTelegramのブロックチェーン「テレグラム・オープン・ネットワーク(Telegram Open Network/TON)」の開発者は、投資家に向けた手紙の中で「同社は過去18ヶ月間に渡って規制当局とのコミュニケーションを図ろうとしてきており、返答を求めていた」と説明しています。

テレグラムのブロックチェーン開発チームは、早い時期からSECの見解を求めていたにも関わらず、SECがメインネット公開直前に”訴訟”に踏み切ったことに対して不満をあらわにしており、”SECの決定には失望した“と語っています。

私たちはSECがこのような状況下で訴訟を起こすと決定したことに驚き、失望しました。SECの法的な立場には反対しています。

しかし、その一方でSECが提訴した内容の中では「Telegramに行政召喚状を送付し、応じるように求めたが拒否された」と記されているため、両者の主張には食い違いが生じています。

TONのメインネットは2019年10月31日までに立ち上げられる予定となっていましたが、TONはこの時期が延期される可能性があることも示唆しています。

SECが出した命令については「命令を下すべきでない理由をTelegramが弁明する機会」として、2019年10月24日にニューヨークの裁判所で公聴会が開かれる予定となっています。