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イギリスの暗号資産取引所「Exmo」でハッキング被害|BTC・ETH・XRPなどが流出


イギリス・ロンドンを拠点とする暗号資産取引所「Exmo(エクスモ)」は2020年12月21日に、同取引所のホットウォレットに保管されていた「BTC、ETH、XRP、ZEC、USDT、BCH、ETC」などの仮想通貨が流出するハッキング被害が発生したことを発表しました。仮想通貨市場では同日21日から下落傾向が続いているため、ポジション管理にも注意が必要です。

ハッキングで「暗号資産7銘柄」が流出

イギリスロンドンを拠点とする暗号資産取引所「Exmo(エクスモ)」は2020年12月21日に、同取引所でハッキング被害が発生し、ホットウォレットに保管されていた一部の暗号資産が流出したことを発表しました。同社の発表によると、大規模な出金が確認された時刻は「日本時間2020年12月21日11時27分頃」だとされています。

今回のハッキングで流出した暗号資産としては以下の7通貨が挙げられており、ハッカーのものと見られる出金先アドレスも公開されています。

【流出した暗号資産】
ビットコイン(Bitcoin/BTC)
イーサリアム(Ethereum/ETH)
エックスアールピー(XRP/XRP)
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)
テザー(Tether/USDT)
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash/BCH)
イーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC)

【出金先アドレス】
BTC — 1A4PXZE5j8v7UuapYckq6fSegmY5i8uUyq
ETH — 0x4BA6B2fF35055aF5406923406442cD3aB29F50Ce
XRP — rwU8rAiE2eyEPz3sikfbHuqCuiAtdXqa2v(タグ2033412069)
ZEC — t1StUQiw1YyHT515xDxwxjfhEcw2iGSq2yL
USDT(ERC20)— 0x4BA6B2fF35055aF5406923406442cD3aB29F50Ce
BCH — qrfrw5q9gag2vp6jc5nlx0haplm2jlhx9vsvxd9u3e
ETC — 0x4d9EF6846126Da2867AF503448be0508542C971e

盗まれた資産は「Exmo」が全額補償

今回流出した暗号資産は「Exmo」が保有していた総資産の5%に相当する額だとされており、『コールドウォレットで保管されていた暗号資産は全て安全である』と説明されています。

また同社は『今回のハッキング事件でユーザーの資産に影響が出た場合にはそれらの被害をExmoが全額補償する』ということも強調しており、その他の暗号資産取引所や仮想通貨関連事業者に対して『ハッカーのウォレットに接続されている全てのアカウントをブロックするようお願いします』とのメッセージも投稿されています。

現在同社は地元警察やサイバー犯罪チームなどと協力しながら事件の原因特定やシステム調査などを進めているとのことで、『問題が解決するまでの間は既存のExmoウォレットに資産を入金しないでください。現在全ての出金サービスは一時停止されています』と説明されています。

具体的な被害額などに関する情報は現時点では明らかにされていないものの、それらの情報も調査が進み次第改めて報告すると説明されています。

ビットコインの価格は先日21日17時頃(日本時間)までは250万円前後で推移していたものの、その後は4時間ほどで230万円付近まで急落しており、記事執筆時点では「1BTC=2,368,355円」で取引されています。また、その他の主要な暗号資産も先日からやや下落しているため、今後の動きにも警戒が必要です。

>>「Exmo」の公式発表はこちら