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暗号資産「カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)」とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説

暗号資産(仮想通貨)「カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)」に関する基本情報や特徴をなどをわかりやすく解説するとともに、取扱う暗号資産取引所・価格・チャート・関連リンクなどの情報もまとめて掲載しています。

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カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)とは?

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)とは、スマートコントラクトを備えた分散型アプリケーション(DApps)を開発するためのプラットフォーム・プロジェクト・内部通貨のことであり、「Cardano(カルダノ)」はプロジェクト・プラットフォームの名称、「ADA(エイダコイン)」はCardanoブロックチェーンで発行された独自の仮想通貨(ネイティブトークン)のことを指します。

ビットコイン(BTC)イーサリアム(BTC)などの仮想通貨が抱えている問題を解決するために開発されたカルダノは「第三世代のブロックチェーン」としても知られており、取引処理速度・拡張性・送金コスト・自然環境への影響・安定性・利便性などといった様々な面の問題を解決することができる技術として世界的に注目されています。

Cardanoの創設者として知られるCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏は「Ethereum」と「BitShares」の共同創設者でもある天才数学者であり、現在はカルダノの開発・普及活動を行いながら「YouTube」や「Twitter」で積極的にコミュニティとの対話を行うなど、幅広い分野で積極的に活動を続けています。

カルダノ・エイダ(Cardno/ADA)を支える3つの組織

2016年に開発が開始されたカルダノは「Cardano Foundation(カルダノ財団)、IOG(インプット・アウトプット・グローバル)、EMURGO(エマーゴ)」という3つの組織によって支えられており、それぞれの組織は主に以下のような役割を担っています。

Cardano Foundation(カルダノ財団)

Cardano Foundation(カルダノ財団)はスイスのツークに本拠地を構える独立した標準化機関であり、「コミュニティのサポート、商業・規制関連の問題解決のための取り組み」などの役割を担っています。

IOG(インプット・アウトプット・グローバル)

インプット・アウトプット・グローバル(Input Output Global/IOG)は、Charles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏とJeremy Wood(ジェレミー・ウッド)氏によって2015年に設立されたテクノロジー企業であり、Cardanoプラットフォームの開発を担う契約を結んだ上でカルダノの開発を長期的に主導しています。

同社は元々「Input Output Hong Kong(IOHK)」という名称で事業を展開していましたが、2021年頃にはその名称が「Input Output Global(IOG)」へと変更されています。

EMURGO(エマーゴ)

EMURGO(エマーゴ)は開発者・スタートアップ・企業・政府にソリューションを提供するグローバルなブロックチェーンテクノロジー企業であり、Cardanoプロジェクトでは「公式商業化部門」としてカルダノブロックチェーンを活用するスタートアップやベンチャー企業への投資・支援などを行なっています。

同社は「日本、アメリカ、シンガポール、インド、インドネシア」などといった複数の国にオフィスを構えていますが、創設者兼最高経営責任者は児玉 健(こだま けん)氏という日本人であり、日本でも積極的に活動を行なっています。

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)のロードマップ

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の開発は「Byron(バイロン)、Shelley(シェリー)、Goguen(ゴーグエン)、Basho(バショウ)、Voltaire(ヴォルテール)」という大まかな5つの段階に分かれています。なお、開発段階は5期に分けられているものの、これらの開発は同時進行で進められています。

Cardano関連の記事では「Byron、Shelley、Goguen、Basho、Voltaire」などの用語が頻繁に使用されるため、初めての方は難しく感じるかもしれませんが、それぞれの開発段階は以下で説明しているような役割を担っているため、この流れを理解しておくとカルダノ開発の進捗が理解しやすくなると考えられます。

Byron(バイロン)

Byron(バイロン)は2017年9月29日にリリースされたカルダノの最初の開発段階です。Byron期のスタートによってユーザーはCardanoブロックチェーンの仮想通貨である「ADA(エイダコイン)」を取引・売買することができるようになりました。

バイロン期では、IOHKが開発したADAを安全に保管することができる公式デスクトップウォレット「Daedalus(ダイダロス)」や、EMURGOが開発したADAの迅速な送受金・保管などを行うことができる軽量化ウォレット「Yoroi(ヨロイ)」などもリリースされています。

Shelley(シェリー)

Shelley(シェリー)『Cardanoの完全なる分散化』に向けた作業が行われる2番目の開発段階であり、連合型で運営されていたCardanoネットワークを「コミュニティ主導の完全分散型ネットワーク」へと移行させるための重要なステップとなっています。

シェリー期で特に注目すべき点としては『プルーフ・オブ・ステーク(PoS)による報酬システム・管理システムなどが正式に稼働した』ということが挙げられます。PoSについてはこの記事の別の項目で詳しく解説しますが、これによってADA保有者は自分が保有しているADAで”委任”と呼ばれる作業を行うことによって、新規発行されるADAの報酬を受け取ることができるようになりました。

プルーフ・オブ・ステーク(PoS)は”ネットワークの分散化”という点で極めて重要な仕組みであり、全てのADA保有者がCardano
ブロックチェーンの運営に貢献しながらその報酬を獲得できるだけでなく、ビットコインなどのブロックチェーンに比べてごくわずかな電力でネットワークを支えることができる仕組みとなっています。

Goguen(ゴーグエン)

Goguen(ゴーグエン)では、イーサリアムなどのブロックチェーンが備えている「スマートコントラクト」の技術統合によってカルダノの機能性が大幅に向上し、Cardanoネットワーク上で分散型アプリケーション(DApps)を構築する機能が追加されます。

イーサリアムを見るとわかるように「スマートコントラクト」や「分散型アプリケーション」の実行が可能となれば、Cardanoブロックチェーンで様々なアプリやサービスが構築されることになると予想されるため、ゴーグエン期の開発が完了することによってCardanoの本格的な技術活用が進み始めると期待されます。

なおゴーグエン期の目標には、スマートコントラクト専用の開発言語でありながら関数型プログラミング言語Haskellを使用した実行プラットフォームでもある「Plutus(プルータス)」の構築が含まれており、ビジネス関係者が専門的な知識を必要とせずにスマートコントラクトを作成することができる「Marlowe(マーロウ)」や、簡素化されたアプリケーション構築プラットフォーム「Meadow(メドウ)」の展開なども含まれています。

Basho(バショウ)

Basho(バショウ)は「最適化、スケーラビリティの改良、ネットワークの相互運用性」に焦点を当てた開発段階であり、それまでの開発段階が分散化と新機能追加に焦点を当てていたのに対して、バショウは『大量のトランザクション処理・アプリケーション導入へのサポートを強化するためのパフォーマンス改善』に注力しています。

ゴーグエン期が完了すると、Cardanoブロックチェーンを活用したアプリ・サービスが本格的に増加することになると予想されるため、このタイミングではそれらの需要増加に対応するためのパフォーマンス改善が重要となります。

バショウ期では大量のトランザクションなどを処理するために「サイドチェーン」と呼ばれるCardanoメインチェーンと相互運用性を持つ新たなブロックチェーンを発生させることによって、従来の仕組みでは到底処理することができなかった膨大な数の取引を処理する仕組みを実現します。

Voltaire(ヴォルテール)

Voltaire(ヴォルテール)では、Cardanoネットワークを「自給自足型システム」にするために必要な最後のパーツが組み込まれます。この開発期では『ADA保有者が与えられた投票権を使用してCaradnoプロジェクトの将来の開発方針に投票することができるシステム』が導入されるため、従来は会社役員などによって決定されていたプロジェクト方針などの面でも分散化された仕組みを実現することができるようになっています。

2021年1月には、資金提供を行うプロジェクトをコミュニティ投票で決定する仕組みである「Project Catalyst(プロジェクト・カタリスト)」において、実際に資金提供を行う”11のプロジェクト”が決定したことを発表されています。

このような仕組みによって、Cardanoコミュニティが望むプロジェクトに資金提供が行われることになるため、最終的にはCardanoプロジェクトがIOHKの管理下から離れ『真に分散化されたブロックチェーンプロジェクト』として、コミュニティ主導で発展・成長していくことになると期待されています。

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の特徴

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の特徴としては以下のようなことが挙げられます。

プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の採用

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)は「プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake/PoS)」と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用しているため、全てのADA保有者がネットワークの運営に関与してその報酬を受け取ることができるようになっています。

これはビットコインのマイニングのようなものですが、「BTCマイニング」では高額なマイニング機器や電力が必要になるのに対して、「ADAのステーキング」ではADAを保有して専用ウォレットなどでADAを委任して一定期間委任し続けるだけでADA報酬を受け取ることができるため、誰も気軽に参加することができるようになっています。

この「ステーキング」と呼ばれる作業は、Cardano公式ウォレットである「Daedalus」や「Yoroi」を通じて簡単に行うことができるため、ADAを保有していれば誰でもすぐに始めることが可能です。

次世代型の取引承認システム

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)が採用しているステーキングの仕組みでは『ADA保有者が取引承認を行う代表者に投票する、選ばれた代表者が取引承認を行なって報酬を獲得する、代表者が獲得した報酬を投票者に分配する』という方法がとられているため、全てのADA保有者がネットワーク運営の意思決定に参加することができるようになっています。

ビットコインなどはマイニングに参加するためのハードルが高い状態となってしまっていましたが、Cardanoは新しい仕組みを採用することによって取引承認の仕組みを分散化させています。

消費電力が少ないため自然環境に優しい

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)が採用しているステーキングの仕組みは、BTCマイニングなどに比べると消費電力が非常に少ないため『自然環境に優しい』というメリットも有しています。

ビットコインマイニングは大量の電力を消費するため、一部ではそのような仕組みに対する批判の声も上がっていますが、Cardanoはそのような問題点も事前に解決しています。

優れた拡張性で大量のトランザクションを処理

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)は『優れた拡張性を有している』という特徴も備えています。従来のブロックチェーンでは、価格高騰や取引増加などによって「送金遅延・取引手数料高騰」などの問題が発生していましたが、Cardanoは優れた性能と拡張性を有しているため、そのような問題にも対処することができるようになっています。

「IOHKの開発チーム」と「エディンバラ大学のブロックチェーン研究所」が5年の開発期間をかけて共同開発した『Hydra(ヒドラ)』と呼ばれるセカンドレイヤーのスケーリングソリューションは、Cardanoを”水平方向”にスケーリングすることができる技術となっており、ネットワークに接続するそれぞれのユーザーは1秒あたり約1,000件のトランザクションを処理することができる「Head(ヘッド)」を同時に10個作成することができるため、ヘッドの数が1,000個になった場合には理論的に”1秒あたり100万件のトランザクション”を処理することができる仕組みとなっています。

開発活動が非常に活発

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)は、ソフトウェア開発で広く活用されている主流のプラットフォーム「GitHub(ギットハブ)」における”ブロックチェーン開発活動ランキング”で何ヶ月にも渡って「1位」または「上位」を維持し続けているという功績を持っています。

これは開発者の間で長期的かつ積極的にCardanoの技術開発が行われていることを示しており、多くの開発者がCardanoの技術を選んでいるということも示しています。このようなことを踏まえると、Cardano関連のプロジェクトは今後もさらに大きな成長を遂げていくことになると予想されます。

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の関連用語

Project Catalyst(プロジェクト・カタリスト)

Project Catalyst(プロジェクト・カタリスト)とは、カルダノブロックチェーンの価値を高めるためのアイデアを募集して、ADA保有者からの投票で実際に資金提供を行うアイデアを決定し、投票に参加したADA保有者にADA報酬を付与する実験的プログラムであり、この仕組みによってADA保有者がCardanoプロジェクトの方向性に影響を与えながら報酬を得ることができるようになっています。

プロジェクト・カタリストでは、投票を行うためのiOS・Android向け投票アプリである「Catalyst Voting」が提供されているため、ADA保有者はこのアプリを利用してアイデアに投票することによって、提案されたアイデアに優先順位をつけることができます。

>>「Catalyst Voting(Android版)」はこちら
>>「Catalyst Voting(iOS版)」はこちら

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の基本情報

プロジェクト名称 カルダノ(Cardano)
トークン名称 エイダコイン(ADA)
ティッカーシンボル ADA
公開日 2017年9月29日
コンセンサスアルゴリズム Proof of Stake(PoS)
発行上限 45,000,000,000 ADA
開発元 Input Output Global(IOG)
考案者 Charles Hoskinson氏

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の価格・チャート

エイダコイン(ADA)を取扱う暗号資産取引所

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)を取り扱っている国内外の暗号資産取引所としては、以下のような取引所が挙げられます(2024年2月時点)。

【国内取引所】
ビットトレード
ビットポイント
Binance Japan
GMOコイン
SBI VCトレード
OKCoinJapan
ビットバンク
DMMビットコイン
CoinBest(コインベスト)
CoinTrade(コイントレード)

【国外取引所】
BINANCE(バイナンス)
BITTREX(ビットトレックス)
Huobi Global(フォビグローバル)
Kraken(クラーケン)
Coinbase(コインベース)

エイダコイン(ADA)対応のウォレット

エイダコイン(ADA)を保管することができる代表的なウォレットとして以下のようなものが挙げられます。
Trezor(トレザー)
Ledger(レジャー)
Daedalus Wallet(ダイダロス・ウォレット)
Yoroi Wallet(ヨロイ・ウォレット)

カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)関連リンク

Cardano公式サイト
Cardano公式Twitter
Cardano公式Facebook
Cardano公式Telegram
Cardano財団YouTube
Cardano財団LinkedIn
Cardano財団公式サイト
IOG(IOHK)公式サイト
EMURGO公式サイト
CardanoのRedditコミュニティ
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