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Enjin:SDGs実現に向け「国連グローバル・コンパクト」に参加【NFT関連企業初】

Enjin(エンジン)は2021年7月21日に、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて設立された国連傘下組織である「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」に参加したことを発表しました。NFT関連企業がUNGCに傘下するのは今回が初めてのことであり、Enjinは『UNGCに参加して人権・労働・環境・腐敗防止の分野におけるUNGCの原則に取り組んでいく』と説明しています。

Enjin「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」に参加

Enjin(エンジン)は2021年7月21日に、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて設立された国連傘下組織である「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」に参加したことを発表しました。UNGCは世界160カ国以上に点在する12,000社以上の企業と3,000人以上の非企業が参加する世界最大の企業持続性イニシアチブですが、NFT関連企業がUNGCに傘下するのは今回が初であると報告されています。

国連グローバル・コンパクト(UNGC)はあらゆる企業に「人権の保護・不当な労働の排除・環境への取り組み・腐敗防止の分野に関する10原則の沿った事業運営と戦略」を求めるイニシアチブであり、それらの原則を守る企業を支援しながらSDGsを実現することによって、ビジネスがもたらすグローバルな影響力を加速し、拡大することを目指しています。

【国連グローバル・コンパクトが掲げる10原則】

  1. 企業は、国際的に宣⾔されている⼈権の保護を⽀持、尊重すべきである
  2. 企業は、⾃らが⼈権侵害に加担しないよう確保すべきである
  3. 企業は、結社の⾃由と団体交渉の実効的な承認を⽀持すべきである
  4. 企業は、あらゆる形態の強制労働の撤廃を⽀持すべきである
  5. 企業は、児童労働の実効的な廃⽌を⽀持すべきである
  6. 企業は、雇⽤と職業における差別の撤廃を⽀持すべきである
  7. 企業は、環境上の課題に対する予防原則的アプローチを⽀持すべきである
  8. 企業は、環境に関するより⼤きな責任を率先して引き受けるべきである
  9. 企業は、環境に優しい技術の開発と普及を奨励すべきである
  10. 企業は、強要と贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防⽌に取り組むべきである

Enjinの「持続可能性・平等性」に向けた取り組み

国連グローバル・コンパクトのメンバーになる為には「UNGCの10原則に沿った持続可能性と平等性への厳格な取り組み」が求められますが、Enjinは国連グローバル・コンパクトの上級会員となる「パーティシパント」として参加しているとのことで、国連グローバル・コンパクトの企業責任イニシアチブと人権・労働・環境・腐敗防止の分野におけるUNGCの原則に取り組んでいると報告されています。

Enjinはこれまでにも環境問題に取り組むための様々な活動を報告していましたが、今回の発表ではEnjinがこれまでに行なってきた取り組みとして以下のようなものが挙げられています。

Enjinは今回の発表の中で『国連のミッションである持続可能性と平等性を実現するために、NFTを活用する新しい方法を模索する』とも述べており、具体的な例として『NFTは気候変動対策のために炭素削減事業を行う企業の財務および収益化のバックボーンとなる可能性がある』『NFT市場への自由なアクセスは国家間の機会の不平等を解消し、世界中のクリエイターとNFTユーザーが対等の立場となることで、世界的な貧富の格差を是正することにもつながる』と説明しています。

関係者からのコメント

「国連地域間犯罪司法研究所(UNICRI)AI・ロボティクスセンター」の所長であるIrakli Beridze氏、「グローバル・コンパクト・ネットワーク・シンガポール」のエグゼクティブ・ディレクターであるEsther Chang氏、「Enjin」のCEOであるMaxim Blagov氏は、”国連グローバル・コンパクトへのEnjin参加”について次のようにコメントしています。

【Irakli Beridze氏】
私たちは、ブロックチェーンとNFTが、国連の『持続可能な開発目標』の達成にどのように貢献できるかを探るために、Enjinと協力できることを嬉しく思います。私たちは、パンデミックがもたらした世界的な影響から立ち直ろうと必死になっている一方で、AIやブロックチェーンなどのテクノロジーの急速な成長を経験しています。これまで以上に、これらの新しいテクノロジーを活用することで、将来的にはより良い設備を備え、より団結して、この地球をすべての人にとって住みやすく、公平な場所にする必要があります。

【Esther Chang氏】
国連の『持続可能な開発に関する2030アジェンダ』の達成に向けて残り10年を切った今、テクノロジーはSDGsをより早く達成し、より豊かで持続可能な世界に貢献できる重要な役割を担っています。私たちは、Enjinの国連グローバル・コンパクトへの参加を歓迎するとともに、SDGs実現に向けた確固たる行動をとるために、Enjinと協力していくことを楽しみにしています。

【Maxim Blagov氏】
Enjinは、NFTを用いてより良い未来を作るために、持続可能なエコシステムを開発しています。国連グローバル・コンパクトへの参加は、ブロックチェーン技術によって人々の生活を向上させるという当社のコミットメントを再確認するものであり、この取り組みが持続可能で、常にフォーカスされ、最適化されたものであることを保証するとともに、その過程において一般の人々に対する説明責任を果たすことに繋がります。

>>「Enjin」の公式発表はこちら

2021年7月21日|エンジンコイン(ENJ)の価格

エンジンコイン(Enjin Coin/ENJ)の価格は今年4月に380円付近まで上昇した後に100円付近まで下落したものの、その後は100円付近のサポートラインが維持されており、2021年7月21日時点では「1ENJ=118.90円」で取引されています。

2021年1月23日〜2021年7月21日 ENJの価格チャート(画像:CoinGecko)