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暗号資産取引所「BitMart」でハッキング被害|約170億円相当の仮想通貨が流出


ケイマン諸島に拠点を構える暗号資産取引所「BitMart(ビットマート)」は2021年12月5日に、ハッキングを受けたことによって1億5,000万ドル(約170億円)相当の仮想通貨が流出したことを発表しました。今回のハッキングでは、同社のイーサリアムとバイナンススマートチェーンのホットウォレットが被害を受けたとのことで、別の報告では「SHIB・MANA・ENJ・SAND・BNB・CRO」などを含めた複数のアルトコインが大量に流出したと報告されています。

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BitMart「約170億円相当の仮想通貨」が流出

BitMart(ビットマート)は2021年12月5日に、同社が管理している2つのホットウォレットの秘密鍵を盗まれたことによって1億5,000万ドル(約170億円)相当の仮想通貨が流出したことを発表しました。

今回のハッキングでは、同社のイーサリアムとバイナンススマートチェーンのホットウォレットが被害を受けたとのことですが、これらのウォレットに保管されていた仮想通貨は同社が保有する仮想通貨の一部であるとのことで、他のウォレットに保管されていた仮想通貨は安全で無傷だと報告されています。

BitMartは一時的に出金サービスを停止して徹底的なセキュリティ調査を実施していると発表していましたが、BitMartのCEOであるSheldon Xia氏は6日のツイートで『初期セキュリティチェックを完了して、影響を受けた暗号資産を特定、盗まれた仮想通貨も自社資産で補償を行い、2021年12月7日には入出金を再開する予定』だと報告しています。

「SHIB・MANA・ENJ・SAND」など複数銘柄が流出か

BitMart(ビットマート)の公式発表では「流出した仮想通貨の詳細」については明かされていないものの、ブロックチェーンセキュリティ企業である「PeckShield」の報告によると、今回のハッキングでは「SHIB・MANA・ENJ・SAND・BNB・CRO」などを含めた複数のアルトコインが大量に流出したと報告されています。


また、盗まれた仮想通貨は外部ウォレットに送金された後に、ミキシングサービス(仮想通貨の取引データを混ぜ合わせることによって通貨の出所や保有者の情報を割り出しにくくするサービス)である「Tornado Cash」に送金されたとも報告されているため、流出した仮想通貨の追跡は困難になる可能性があると懸念されています。

なお、BitMartは公式発表の中で「今回のハッキング事件に便乗した詐欺」などについての注意喚起も行っており、『当社が”問題解決のため”と言ってユーザーに仮想通貨の送金を求めることは絶定にない。ログインパスワード・SMS認証コード・Google認証コード・APIキーなどの個人情報の提供を求めることも絶対にない』と説明しています。

>>「BitMart」の公式発表はこちら