外部で購入したNFTの使用許可は今回が初
アクシーインフィニティは2023年5月17日に、同社が提供するブロックチェーンゲーム「Axie Infinity:Origins」のiOS版が一部地域で利用可能になったことを発表しました。
「Axie Infinity:Origins」は、人気のブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」で提供されているゲームシリーズの1つであり、「無料アクシーが利用可能・交互ターン制の導入・戦略性の向上」など複数のアップデートが施されたバージョンのゲームとなっています。
公式発表によると「Axie Infinity:Origins」のiOS版アプリは、アルゼンチン・コロンビア・ペルー・メキシコ・ベネズエラ・インドネシア・マレーシア・ベトナムなどの一部地域で利用できるとのことで、Appleが外部で購入したNFTの使用を許可したのは今回が初であるとも報告されています。
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報酬受取不可など一部機能制限も
Axie Infinity:Origins(iOS版)の初期バージョンでは、アカウント作成時にもらえる”スターターアクシー”を使用して「アドベンチャーモード」と「アリーナモード」の両方をプレイすることが可能で、ゲームで獲得したクラスバッジや名誉メダルを使用してアクシーを強化することができるとされています。
最初にもらえる”スターターアクシー”はNFTではないものの、NFTを保有しているユーザーは自分のアクシーをiOSアプリに転送して、戦闘や繁殖に使用することができるとも報告されています。
ただし、iOS版アプリには一部機能の制限もあり「ゲーム内で獲得できる仮想通貨SLPはゲーム内で獲得はできるが報酬としては受け取れない」「ゲーム内で獲得したSLPはアイテム作成やクラフトに使用できない」などの制限が設けられているとも報告されています。
Appleはこれまでに「アプリ内でのNFT購入に最大30%の手数料を課す」「NFT保有者限定の機能アンロックは認めない」などの方針を示していたため、App Storeでの仮想通貨アプリ展開はハードルが高い状態となっていましたが、今回のアプリが許可されたことによって、今後はそのような状況が改善に向かう可能性があると期待されています。
なお、仮想通貨AXSの価格は発表前時点で920円程度となっていましたが、発表後には一時的に1,090円付近まで上昇しており、記事執筆時点のAXS価格は「1AXS=1,002円」となっています。
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