課題解決プラットフォーム「SPARKN」リリース
日本円ステーブルコインである「JPYC」を活用した課題解決プラットフォーム「SPARKN(スパークン)」が2023年10月1日にリリースされました。
SPARKN(スパークン)は、JPYCから独立したエンジニアがJPYCのエコシステム拡大を目的として設立した「株式会社CodeFox」が開発・運営する課題解決プラットフォームであり、課題解決コンテストの賞金としてJPYCが支払われる仕組みが採用されています。
JPYCは、1JPYCの価値が1円で安定するように設計されたステーブルコインであり、各加盟店の店頭やECサイトなどでJPYCが利用可能になったことが発表されていましたが、SPARKNの公開によって今後はJPYCの利用がさらに進む可能性があると期待されます。
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SPARKN(スパークン)とは?
SPARKN(スパークン)は、オンライン上で課題解決のためのコンテストを開催して、アイデアを集めることができる課題解決アプリケーションです。
同プラットフォームでは課題を解決するためのアイデアを募集するコンテストを開催することが可能で、優れたアイデアを提案して見事された場合には、日本円ステーブルコインである”JPYC”で賞金を得ることができるようになっています。
ステーブルコインを利用することによって、データの改ざんを防いで安全な取引を行うことができる他、スマートコントラクトを用いて賞金分配を自動化することで、第三者の介入を不要にして、不正防止や大幅なコスト削減が実現されています。
SPARKNでは、イノベーター・サポーター・スポンサーの三者が相互に価値を提供し合うエコシステムが形成されており、各者の役割やサービスの特徴については以下のように説明されています。
イノベーター・サポーター・スポンサーの役割
【イノベーター】
具体的な課題をSPARKN上で公開し、その解決策を求めるためのコンテストを開催、コンテスト開催時に賞金を準備する。
【サポーター】
自らの専門知識やアイディアを活かして、イノベーターが抱える課題に対するソリューションを提案する。採用された提案には、賞金としてステーブルコイン「JPYC」が支払われる。JPYCは日本全国の加盟店で使用することが可能。
【スポンサー】
コンテストの賞金を一部提供することで、自らのブランド力向上や広報活動を行うことが可能。特定のテーマや分野に特化したコンテストを後援することで、業界や市場でのリーダーシップを強化できる。
サービスの特徴
■ 集合知の活用
オープンイノベーションを核として、多様な背景を持つ個人や企業の知識と経験を結集し、課題解決に導く。誰もが自由にアイディアを投稿できるようにすることで、一つの組織や企業だけでは発見できない斬新なアイディアや解決策を引き出すことが可能になる。
■ ファンマーケティングへの応用
参加者やコミュニティメンバーとの関係を深化させるためのツールとしても活用可能。課題をオープンにすることで共感を集めるとともに、アイディアの投稿やディスカッションを通じて、ユーザーと共創することでエンゲージメントを向上させる。
また、課題解決に寄与することで賞金を獲得することができるため、ブランドのファンや支持者を増やすためのマーケティング活動に強烈に寄与できる。
■ ブロックチェーン技術を活用した安価でセキュアな取引
ブロックチェーン技術を採用してデータの改ざんを防ぎ、安全な取引を実現している。賞金取引の部分にスマートコントラクトを適用することで、賞金分配を自動で行う。
第三者の介入が不要になるため、不正の防止やコストの大幅削減が可能となり、従来の方法よりも安全かつ効率的な取引を実現できる。
■ 潜在的な能力を持つユーザーの活用
大企業や特定の組織だけでなく、個人・中小企業・スタートアップなど潜在的なスキルやアイディアを持つユーザーを容易に巻き込むことが可能。SNS感覚で馴染みのあるUIとしているため、誰でも気軽に投稿することができる。
これにより多様な視点やアイディアを集めることができ、真のオープンイノベーションを生むプラットフォームを実現できる。
リリース記念で複数のコンテストも開催
今回の発表では、SPARKNのリリースを記念した複数のコンテストを開催することも発表されています。
JPYCはJPYCを各加盟店の店頭やECサイトなどで決済利用できるサービス「JPYC Pay」のキャッチコピー募集を発表しており、CodeFoxの発表では「広島県の自治体や企業を中心としたコンテストの開催」も発表されています。
上記2つのコンテストでは「50,000円相当のJPYC」が賞金として用意されていて、詳細は「SPARKN公式サイト」で確認することが可能となっています(※メールアドレスのみで登録可能)。
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