Circle社が「台湾のファミリーマート」と提携
米ドル連動ステーブルコイン「USDC」を発行しているCircle社は2023年10月26日に、台湾のファミリーマートで獲得したポイントをUSDCなどの仮想通貨に交換できる『Points-to-Crypto』と呼ばれるサービスの提供が開始されることを発表しました。
このサービスは、大手コンビニエンスストアである台湾の「FamilyMart」や、仮想通貨取引サービスを提供している「BitoGroup」との提携を通じて提供されるもので、ポイントの有用性を拡大することによって香港市場でデジタル経済への参入障壁を下げる狙いがあるとされています。
Points-to-Cryptoは「台湾のファミリーマートアプリ」と「BitoPro Exchange」で提供されるとのことで、ユーザーは「FamiPoint」と呼ばれるファミリーマートのポイントを「USDCなどのデジタル通貨」に交換できるようになると説明されています。
具体的には、ファミマアプリで「デジタル通貨に交換したFamiPointの金額」を指定して、「BitoProのアカウント情報」を入力すると、デジタル通貨を受け取ることができるとのことです。
仮想通貨のさらなる普及に期待
交換可能なデジタル通貨の種類については明らかにされていませんが、公式発表では「FamiPointをUSDCに変換すると、時間の経過でポイントの価値が失われるのを防ぐことができ、取引手数料もゼロで、仮想通貨へのアクセスを一般的なものにすることができる」と説明されています。
Circle社の発表によると、FamiPointは1,700万人以上のユーザーによって利用されているとのことで、2021年のデータを引用して「台湾のモバイル決済利用者の87%がポイントを蓄積していて、その中の99%が商品との交換にポイントを利用している」とも報告しています。
ファミリーマートは台湾で2番目に大きいコンビニチェーンであると報告されているため、「Points-to-Crypto」のサービス提供が開始されることによって、台湾で仮想通貨がさらに普及する可能性があると期待されます。
なお、Circle社が提携した「BitoGroup」は、台湾で80万人近くのユーザーを持ち、90%近いマーケットシェアを誇る企業であるとのことで、2014年からはコンビニの実店舗でビットコイン(BTC)を購入できるサービスも提供されていると報告されています。
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