仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

ジャスミー「カーボンクレジット取引所」2024年春リリースへ|参加組織の募集開始

カーボンクレジット取引所の参加組織を募集

ジャスミーコイン(JasmyCoin/JMY)を発行していることでも知られるジャスミー株式会社は2023年11月29日に、ブロックチェーン技術で完全デジタル管理された「カーボンクレジット取引所」の来春リリースに向けて、参加組織の募集を開始したことを発表しました。

カーボンクレジットとは、企業の森林保護や省エネルギー機器導入などで生まれた”CO2などの温室効果ガスの削減効果”をクレジット(排出権)として発行することによって、他の企業との間で取引できるようにする仕組みのことを指します。

ジャスミーは、カーボンクレジットの創出・販売事業を手掛ける「Green Carbon」と協力して、カーボンクレジット市場の成長を促進することを目的とした「一般社団法人ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム(NCCC)」のボランタリークレジット(*1)に対応したカーボンクレジット取引所の開発を進めていたとのことです。

今回の発表では「カーボンクレジット取引所を2024年春にリリースすること」と「カーボンクレジット取引所リリース時の参加組織を募集すること」が報告されています。


(*1)ボランタリークレジット:世界中の民間企業やNGOなどの団体が発行するカーボンクレジットの一種。国や自治体が設ける規制がなく自由に活用できる。

カーボンクレジット取引所について

カーボンクレジット取引所は、ブロックチェーン技術を活用してデータ改竄や二重計上などの課題を解決し、クレジット取引の迅速化・効率化を目指すものだと説明されています。

この取引所は「NCCCで創出される信頼性の高いボランタリークレジット・既に市場に流通しているJクレジット・各種ボランタリークレジット」にも対応し、カーボンクレジット創出の拡大や市場の活性化を実現することを目指すとのことです。

カーボンクレジット取引所の特徴としては以下のような点が挙げられています。

カーボンクレジットをトークン化して取引

ブロックチェーン技術でカーボンクレジットをトークン化して取引を行う。

ブロックチェーン技術を活用する事で、カーボンクレジット創出の不正防止(グリーンウォッシュ対策)や、取引の不正防止(二重取引等の対策)などを実現し、安全で信頼性の高い取引を実現する。

トークン化されたカーボンクレジットはデジタルデータとして様々な形で流通・管理することが可能で、これまでになかった流通方法の実現や再販売などの二次・三次流通が可能となる。

(画像:ジャスミー株式会社)

市民参加型の環境対策プラットフォーム

本カーボンクレジット取引所は、カーボンクレジットの流通性の高さとブロックチェーンによる透明性の高い管理環境を活用し、これまで困難だった「消費者向けのカーボンクレジット提供」や「オフセット商品の消費者単位での管理」を実現する。

商品を受け取った消費者は、個人としてカーボンクレジットをオフセット利用したり、企業や地域と連係した取り組みにカーボンクレジットを介して参画する事が可能となる。

(画像:ジャスミー株式会社)

流通情報(エシカルマーケティング情報)の再利用

消費者のカーボンクレジットの取得・利用情報はジャスミーのブロックチェーン技術を使った個人情報活用サービスである「Jasmy Personal Data Locker(PDL)」を活用して安全に保管・利用される。

カーボンクレジット取引所を利用した企業は、消費者の流通情報を(消費者の許諾のもとで)エシカルマーケティング情報として安全に利用する事が可能となる。

(画像:ジャスミー株式会社)

クローズドテスト実施&参加組織募集

今回の発表では「カーボンクレジット取引所のリリースに向けて、クローズドテストを実施すること」も報告されています。

カーボンクレジット取引所の参加組織募集は”カーボンクレジット取引所リリース時の参加組織”を募集するものですが、リリース前にクローズドテストに参加してもらうことも視野に入れているとのことです。

参加を希望する場合には「ジャスミーのお問合せフォーム」から問い合わせを行うことが可能で、連絡後は担当者から詳細についての連絡が行われると説明されています。

ジャスミーは今月27日に、ジャスミーコイン(JMY)も活用する医療関連の新プロジェクトを立ち上げたことも発表しています。

>>ジャスミー関連の最新記事はこちら

ジャスミー発表