VanEckが「2024年の仮想通貨予測」を発表
米国の大手資産運用会社「VanEck」は2023年12月8日に、ビットコイン・イーサリアム・ソラナなどを含む仮想通貨に関する2024年の予測を発表しました。
今回の投稿では「2024年に仮想通貨業界で起きること」に関する同社の予測が書かれており、ビットコイン・イーサリアム・ソラナ・ステーブルコイン・ETF・NFT・DeFi・DEX・GameFi・暗号資産取引所などといった様々な分野に関する予想が語られています。
同社は記事執筆時点で時価総額ランキング6位にランクインしているソラナ(SOL)が今後急成長すると予想しており、2024年にはソラナが時価総額・TVL・ユーザー数でトップ3のブロックチェーンになるとの予想も語っています。
今回発表された2024年の仮想通貨予測は以下の15点です。
- 米国でリセッション(景気後退期)が到来するが、最初の現物ビットコインETFも登場することになる。2024年第1四半期には24億ドル以上がこれらのETFに流入し、ビットコイン価格を支える可能性がある。
- 第4回目となる2024年のビットコイン半減期では、市場の混乱が最小限に抑えられ、半減期後のBTC価格は上昇し、一部の低コストマイナーが大きな利益を得る。
- ビットコインは2024年第4四半期に史上最高値を更新する。米大統領選後の政治的イベントや規制の変化が拍車をかける可能性がある。
- イーサリアムが2024年にビットコインを超えることはないが、依然として主要ハイテク株を上回るパフォーマンスを発揮することになる。イーサリアムの市場シェアに関しては、他のスマートコントラクトプラットフォームからの挑戦を受けることになると予想される。
- EIP-4844の実装後、イーサリアムのレイヤー2がEVM互換のTVL(預かり資産)と取引量の大部分を獲得する。
- NFT市場はイーサリアムがリードするが、オーディナル・プロトコルによってビットコインの勢いが増し、ETH対BTCのNFT発行比率が2024年末までに3対1になり、過去最高まで回復する。
- BINANCEは現物取引で世界1位の座を失い、OKX・Bybit・Coinbase・Bitgetなどの競合他社が主導権を競い合うことになる。Coinbaseの先物市場は規制されたインデックスへの組み入れが重要になるため、1日の取引高が10億ドルを超える可能性がある。
- ステーブルコインの時価総額は2,000億ドルを超える史上最高値に達する見込み。USDCは新しいレイヤー2チェーンで機関採用が進み、市場シェアを取り戻す。
- ソラナのような高速ブロックチェーンや自己管理型ウォレットの影響により、分散型取引所(DEX)が現物取引市場シェアで過去最高を記録する。
- 送金がブロックチェーンの利用を促進し、ライトニングネットワーク上の「ビットコインステーキング」は新しいユーザーフレンドリーなステーキングツールを通じて利回りの機会を提供する。
- 1日のプレイヤー数が100万人を突破するブロックチェーンゲームの大ヒット作が登場。Immutable Xは主要リリースとImmutable Passportによって時価総額ランキングを上昇させ、ウォレットの利用を合理化し、より広範な採用を可能にする態勢を整えている。
- 分散型金融(DeFi)のTVL回復とETFへの関心増加で、ソラナが時価総額・TVL・ユーザー数でトップ3のブロックチェーンになる。ソラナの価格オラクル「Pyth」はチェーンリンクのTVSを上回る可能性がある。
- DePinネットワーク、特にHivemapperとHeliumの採用が増加し、Hivemapperはかなりの距離をマッピングし、Heliumの5Gネットワークは急速に拡大し、従来のインフラストラクチャにコスト効率の高い代替手段を提供する。
- 新しい会計基準により企業の仮想通貨保有額が増加する。Coinbaseは、Base Protocolの成長に応じてレイヤー2の収益を報告する。2025年までに、大手金融機関がパブリックチェーン接続を備えた準パブリックブロックチェーンを開始する可能性がある。
- Uniswapが主導するKYC準拠のDeFiアプリは、非KYCアプリを上回る可能性が高く、機関投資家の取引量を引き付け、プロトコル料金を引き上げることで、Uniswapのトークン価値を高める可能性がある。
今回の予測の中で語られている「BTC・ETH・SOL・IMX」などの仮想通貨は日本国内の暗号資産取引所にも上場しているため、日本国内でも比較的簡単に売買することができます。
2024年が間近に迫る中で、今後はその他の仮想通貨企業や専門家からも”2024年の仮想通貨予想”が発表されてくると考えられるため、今後の新たな発表などにも注目です。
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(VanEck発表)