44万ドル相当の盗難被害報告
ビットコイン(BTC)を購入し続けていることでも知られるMicroStrategy(マイクロストラテジー)の公式Xアカウントがハッカーに乗っ取られ、詐欺師に騙された一部投資家が仮想通貨を盗まれる事件が発生したことが明らかになりました。
事件が発生したのは2024年2月26日で、MicroStrategyの公式Xアカウントを乗っ取ったハッカーは「MSTRトークンを無料配布する」という嘘の内容のポストを投稿し、詐欺サイトにアクセスしたユーザーから仮想通貨を騙し取ったと伝えられています。
MSTRトークンは「実際には存在しない偽物のトークン」であり、X投稿に記載されていたリンクにアクセスしたユーザーは、無料配布を受けるために自分のウォレットを偽サイトに接続したことによって仮想通貨を盗まれてしまったと報告されています。
複数の報告によると、これまでには44万ドル(約6,600万円)相当の仮想通貨がハッカーに盗まれているとのことで、複数種類の仮想通貨が盗まれているとも伝えられています。
MicroStrategyのTwitterアカウントがハッキングされ、フィッシングのエアドロップリンクが投稿されました。ZachXBTによると、現在は440,000ドルの損失が発生しているとのことです。
リンククリック・ウォレット接続時には細心の注意を
著名人や有名企業の公式Xアカウントをハッキングしてフォロワーから仮想通貨を盗み取ろうとする手法はこの数年間で急速に増えてきており、これまでにも複数の著名人アカウントが同様の被害に遭っています。
仮想通貨業界では、X投稿を通じた「仮想通貨エアドロップ」の宣伝が実際に行われていますが、偽サイトにウォレットを接続してしまった場合には、ウォレット内の保有資産を全て盗まれてしまう可能性もあるため十分警戒が必要です。
今後もその他の著名人アカウントで同様の被害が発生する可能性もあるため、Xに投稿されたリンクをクリックしたり、ウォレットをサイトに接続したりする際には「本当に詐欺ではないか?」をしっかりと確認するようにしましょう。