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ワールドコイン(WLD)独自のL2ブロックチェーン「World Chain」発表

2024年夏に「World Chain」をリリース

ワールドコイン(Worldcoin/WLD)は2024年4月17日に、イーサリアムを基盤とした独自のレイヤー2ブロックチェーンとなる「World Chain」をリリースする計画を発表しました。

World Chain(ワールドチェーン)は「人間のために設計された新しいブロックチェーン」として紹介されており、2024年夏にリリースする予定だと報告されています。

ワールドチェーンは、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンとなっていますが、それと同時にOPメインネットのスーパーチェーンエコシステムの1つにもなるとされています。

エコシステム拡大に伴い「専用チェーン」を展開

Worldcoinの報告によると、現時点ではワールドコインのユーザー取引の約44%が「OPメインネット」で行われているとのことで、取引が急増している際には割合が80%を超える時もあるとされています。

ワールドコインでは既に160カ国で1,000万人以上が「World ID」と互換性のあるウォレットを作成して7,500万件の取引を実行、17日時点では5,010,617人が「Orb」を使用してWorld IDを認証しているとのことですが、このペースで拡大を続けるためには「効率・ユーザー体験・実用性」の面でブロックチェーン技術の大幅な飛躍が必要だと説明されています。

今回の独自チェーン立ち上げはこのような背景によるもので、『コミュニティの規模と成長率を考えると、今こそ専用ネットワークに移行する時である』とコメントされています。

World Chainは「容量を大幅に増やすこと」を重視して設計されているため、今後さらに多くの人々が参加し続けたとしても、より速く・安く・信頼性の高いトランザクションを楽しむことができるとのことで、World Chainの概要や特徴については以下のように報告されています。

World Chainの概要と特徴

Worldcoinのユーザー分布マップ(画像:Worldcoin)

人間のための新しいブロックチェーン

World Chain(ワールドチェーン)は、人間のために設計された新しいブロックチェーンである。

このチェーンは誰でも利用することができるパーミッションレス・オープンソースのレイヤー2ブロックチェーンで、最終的にはコミュニティによって独立して管理されることを目的としている。

開発者は日常生活での実用性に焦点を当てたアプリを使用して、世界中の何百万人ものユーザーにリーチできるようになる。

Worldcoinプロトコルとの連携

World Chainは「World ID」の個人証明を活用するために、Worldcoinプロトコルと深く統合されることになる。

虹彩スキャンによる生体認証装置「Orb」で認証された人間は、ボットよりも優先的にブロックスペースを取得できる他、カジュアルな取引でガス代の手当を受けることも可能。

現在のブロックチェーン業界は「ボット」による問題に直面しており、ある推定ではトランザクションの80%が自動化されているとも報告されている。

ボットによる取引は「ネットワークの混雑」や「手数料高騰」などにも繋がっていて、ブロックチェーンがガス代削減・高速化を進めればそのような状況がさらに悪化する可能性があるが、ワールドチェーンは「World ID」を用いてこれに対処する。

World IDを用いたアドレス認証

World Chainのユーザーは「World ID」を使用してワールドチェーン上で自分のアドレスを認証することが可能。これはオプション機能であり、ゼロ知識証明によって匿名化されるため、安心して利用できる。

ユーザーのアドレスと個人情報とは完全に切り離された状態で管理される仕組みになっていて、青いチェックマークに似た検証が行われることになる。

World IDで自分のアドレスを「本物の人間のもの」として証明したユーザーは、優先ブロックスペースとガス代割り当ての恩恵を受けることができる。

ワールドチェーンでは誰でも取引を行うことができるが、検証済みユーザーはトランザクション処理が優先される。認証済みアドレスには一部で無料ガスも提供。手数料の支払いでは「ETH」に加えて「WLD」を使用することも可能。

日常生活での実用性に焦点を当てたエコシステム

ワールドチェーンは、開発者が世界中のオンチェーンユーザーにリーチできるプラットフォームとしても機能する。ローンチ初日から世界160カ国に住む1,000万人以上の人々がワールドチェーン上のアプリを使用できるようになる。

World Chainは、考えられる全てのブロックチェーンのユースケースをカバーしようとするのではなく、「日常生活での実用性」に焦点を当てた分散型金融(DeFi)・IDアプリのエコシステムになる。

これは「World ID」のシビル耐性によって独自に可能になるもので「ワールドコイン・ステーブルコイン・支払い・報酬・売買・融資・交換」などを中心に構築される。

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