ワールドコイン(WLD)とは?分散型IDで仮想通貨を配布する話題のプロジェクト

by BITTIMES   

ワールドコイン(Worldcoin/WLD)に関する基本情報や特徴をなどをわかりやすく解説するとともに、取扱う暗号資産取引所・価格・チャート・対応ウォレット・関連リンクなどの情報もまとめて掲載しています。

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ワールドコイン(WLD)とは?

ワールドコイン(Worldcoin/WLD)のロゴ画像

ワールドコイン(Worldcoin/WLD)とは、世界最大規模のID基盤と金融ネットワークを構築して、世界中の人々が参加できる大規模なネットワークを構築することを目指している仮想通貨プロジェクトです。

World(ワールド)は、ChatGPTなどの開発で知られる「OpenAI」のサム・アルマンCEOと、機械学習分野を専門とする物理学者のアレックス・ブラニア氏が2020年に共同で創設したプロジェクトであり、メインネットローンチ前から世界的に注目を集めていました。

"世界中の人々に暗号資産を配布する"という目標を掲げる同プロジェクトでは、ワールドコイン(WLD)と呼ばれる仮想通貨が発行されている他、人間であることを証明するために使用する虹彩スキャン形式の生体認証装置「Orb」も展開、独自のL2である「World Chain」もリリースされています。

Orb(オーブ)は丸い形をした物理的な生体認証装置であり、日本を含めた世界中の様々な場所で装置を展開、実際に装置がある場所に訪れると、目の虹彩をスキャンして「World ID」と呼ばれる固有のIDを発行することができるようになっています。

専用のウォレットアプリである「World App」でアカウント作成を行い、「Orb」が設置されている場所で虹彩スキャンを行うと仮想通貨WLDを受け取ることができます。

ワールドコイン(WLD)の特徴

Orbの画像Orbの画像

ワールドコイン(Worldcoin/WLD)の特徴としては以下のような点が挙げられます。

OpenAIのCEOが共同設立したプロジェクト

World(ワールド)は、OpenAIのCEOであるサム・アルマン氏が共同設立した仮想通貨プロジェクトという点で大きな注目を集めています。

OpenAIは、近年急速に技術活用が進んでいる人工知能(AI)を活用したAIチャットボット「ChatGPT」や「GPT-4」などの開発で知られる非営利研究機関です。

ワールドコインの共同創設者であるサム・アルマン氏とアレックス・ブラニア氏は、ワールドコインの公式サイトの中で『私たちは"誰もが所有する新しいIDと金融ネットワークを作る"という野心を持ってWorldcoinを設立した』と語っています。

ユニバーサルベーシックインカムの実現

Worldは、同プロジェクトが成功すれば、最終的にはAIが資金提供するユニバーサルベーシックインカム(UBI)への潜在的な道筋を示すことができるとも説明しています。

ユニバーサルベーシックインカム(UBI)とは、全ての個人に対して最低限の生活を送るのに必要な所得を国が保障する制度のことであり、現在はベーシックインカム制度の導入について世界的に議論が進められています。

Worldは「ワールドコインのプロジェクトが成功すれば、経済的機会を大幅に増やし、プライバシーを保護しながらオンラインで人間とAIを区別するための信頼できるソリューションを拡張し、世界的な民主的プロセスを可能にすることができる」と述べています。

プライバシーを保護するデジタルID:World ID

World IDの画像

Worldは、ユーザーのプライバシーを保護するデジタルIDである「World ID」を提供します。

World IDは、目の虹彩をスキャンする生体認証デバイス「Orb」を通じた本人確認を行なった上で発行されます。ID発行時のチェックはローカル環境で行われる仕組みで、発行者が画像を保存・アップロードする必要がないため、プライバシーが保護されると説明されています。

このIDは、匿名のまま自分が"実在する人間"であることを証明できる分散型・自己管理型のデジタルパスポートとして機能するもので、ゼロ知識証明と呼ばれる暗号システムでプライバシーを保護しながら個人の識別を行います。

従来のログインシステムでは「メールアドレス・電話番号・パスワード」などの情報を入力するのが一般的でしたが、World IDを使用すればパスワードなどを入力する手間を省くことが可能で、ハッキングによるなりすましなども避けることができると期待されています。

虹彩スキャンの生体認証デバイス:Orb

Orbの画像Orbの画像

Orb(オーブ)は、ワールドコインにおける本人確認で使用される虹彩スキャン形式の生体認証デバイスです。このデバイスは世界中の様々な場所で展開されており、記事執筆時点では東京の一部店舗などにも設置されています。

実際の設置場所は、仮想通貨WLDを保管できるウォレットとしての機能を持つ専用アプリ「World App」の中で確認することが可能で、同アプリをダウンロードすることによって本人確認の前準備をすることができるようになっています。

「World App」は、iOS・Android版の両方が提供されていて、アプリダウンロード後は電話番号の入力など簡単な作業でアカウントやウォレットを作成することができます(ダウンロードリンクは"対応ウォレット"の項目に記載)。

なお、Orbを使用した本人確認は予約が殺到していることも報告されており、アプリ内ではスケジュール予約が可能となっているため、実際に本人確認を行う場合にはスケジュールなどをチェックしておくことが重要です。

全ての人間に配布される仮想通貨:WLD

ワールドコイン(WLD)は、人間であるだけで受け取ることができる暗号資産です。ワールドコインで本人確認などの必要な作業を行ったユーザーは、WLDを受け取ることが可能となります。

WLDは2023年7月24日にリリースされましたが、その後は「BINANCE」や「Bybit」などを含む様々な大手暗号資産取引所で"WLDの上場"が発表されました。

ワールドコインは、元々イーサリアムメインネット上のERC-20トークンとして発行され、World ID保有者が受け取れるWLD助成金は「Optimism Mainnet」で配布されていましたが、2024年10月にはWorld独自のL2であるWorld Chain(ワールドチェーン)がリリースされたため、現在は「World Chain」が主流となっています。

なお、WLD保有者はOptimismブリッジなどのブリッジツール介してWLDトークンを他ネットワーク上のトークンに変換することができます。

Worldcoin(WLD)の基本情報

プロジェクト名称Worldcoin(ワールドコイン)
トークン名称Worldcoin(ワールドコイン)
ティッカーシンボルWLD
基盤ブロックチェーンEthereum、Optimism、World Chain
発行日2023年7月24日
総供給量10,000,000,000 WLD
管理者Worldcoin Foundation

WLDの価格・チャート

WLDを取扱う暗号資産取引所

ワールドコイン(Worldcoin/WLD)は日本国内の暗号資産取引所には上場していないため、WLDを売買するためには海外の暗号資産取引所などを利用する必要があります。

WLDが上場している暗号資産取引所としては、以下のような取引所が挙げられます(2023年10月時点)。

【日本国内の暗号資産取引所】
・未上場

【海外の暗号資産取引所】
BINANCE(バイナンス)
KuCoin(クーコイン)
OKX(オーケーエックス)
Bybit(バイビット)
Bitget(ビットゲット)
Gate.io(ゲート)
MEXC(エムイーエックスシー)
など

Worldcoin(WLD)対応ウォレット

ワールドコイン(Worldcoin/WLD)を保管することができる代表的なウォレットとして以下のようなものが挙げられます。
World App(iOS版)
World App(Android版)

Worldcoin(WLD)関連リンク

World公式サイト
World公式Twitter
World公式YouTube
World公式Telegram
World Chainエクスプローラー
World公式Discord
Github
ホワイトペーパー

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